月刊誌「WiLL」の記事で名誉を傷つけられたとして土井たか子・前社民党党首が発行元のワック(東京都千代田区)や花田紀凱編集長らに慰謝料1000万円と新聞への謝罪広告掲載を求めた訴訟で、神戸地裁尼崎支部(竹中邦夫裁判長)は13日、同社や花田編集長らに慰謝料200万円を支払うよう命じる判決を出した。
判決によると、同誌は06年5月号の記事中「土井氏は知る人ぞ知ることではあるが、本名『李高順』、半島出身とされる」「このことが土井氏の拉致事件を見る目を曇らせたのか」などと記載した。判決は記事について、「明らかに虚偽で原告の名誉感情、人格的利益を侵害する」とした。花田編集長は「判決を読んでから対応を検討したい」と話している。【幸長由子】
毎日新聞 2008年11月14日 東京朝刊