田川市郡の観光の在り方を考える民間組織「田川地域観光推進会議」(代表・森山沾一(せんいち)県立大学教授)は11日、添田町の英彦山で、県立大学(田川市)の学生と同町観光ガイドボランティア(早田真智子会長)たちの交流会を開いた。学生たちはボランティアの案内で、英彦山の自然や歴史を学び、意見交換した。
交流会は昨年に続いて2回目。大学生に日本三大修験道の1つに数えられ、地元の観光資源である英彦山を知ってもらい、ボランティアガイドの取り組みを理解してもらうことが目的。
参加したのは、同大人間社会学部の田代英美准教授とそのゼミ生4人。ゼミ生は、早田会長らの案内で、英彦山参道の国重要文化財「銅(かね)の鳥居」や山伏の住居だった財蔵坊(ざいぞうぼう)を見学し、英彦山神宮では、高千穂秀敏宮司から、山伏の歴史などの説明を受けた。ゼミ生の川上郁さん(21)は「ガイドの方たちの力で英彦山の地図が作られたり、自然が守られていることが分かり感心した」と話していた。
同会議は2006年度から活動していた「田川地域観光戦略策定協議会」(会長・山本文男添田町長)が昨年末、解散し、それを受け継ぐかたちで発足した。
=2008/11/12付 西日本新聞朝刊=