2008年11月12日 14時18分更新
大分と東京を結んできた寝台特急「富士」が来年3月のJRのダイヤ改正で廃止されることが明らかになりました。
これにともなって連結して運行していた熊本発の寝台特急「はやぶさ」も廃止されることになり九州のブルートレインは姿を消すことになりました。
寝台特急「富士」は昭和39年に大分と東京を結ぶ寝台特急として運行し、出張のビジネスマンなどが利用していますが、最近は航空機や格安の高速バスなどに押されて、乗車率が落ち込んでいました。現在JRは、来年3月のダイヤの改正の作業を進めていますが、関係者によりますと、新しいダイヤに「富士」は掲載されず、3月以降、廃止されるということです。「富士」は昭和4年につけられた東京と下関を結ぶ特急列車の名前を受け継ぎ食堂車も備えたブルートレインとしてかつては新婚旅行客などの人気を集めました。
一時は西鹿児島までの1500キロ余りを走りましたが、平成9年からは大分と東京の間で1日1往復が運行されています。
また「富士」の廃止で門司駅から「富士」に連結されて運行していた熊本発の寝台特急「はやぶさ」も廃止されることになり、これによって九州のブルートレインは姿を消すことになりました。
「富士」の廃止についてJR九州では、「現在、JR各社で検討中でコメントできない」としています。