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県:来年度当初予算編成方針、190億円の歳入不足 2年連続シーリング設定 /長野

 県は31日、09年度当初予算編成方針を発表し、県税収入の落ち込みや地方交付税の削減のため、09年度は190億円の歳入不足が避けられない見通しであることを明らかにした。このため県は、各部局の予算要求額に一律に上限を定める概算要求基準(シーリング)を2年連続で設定する。

 県財政課の試算では、投資的経費を今年度当初予算案を同額と仮定した場合の歳出総額は8357億円。県税や交付税などを合わせた歳入見込み額は8167億円で、190億円の収支不足が生じる。追加の財源確保策に取り組んでも140億円の基金取り崩しは避けられず、基金残高も09年度末には89億円まで減少する見通しだ。

 このため、県は2年連続でシーリングを設定。県道整備や橋りょう補修などに充てる「県単独事業費」の要求額は今年度予算の90%以内▽道路建設など国の公共事業で地元自治体が一定額を負担する「国直轄事業負担金」は97%以内に制限▽建物改築や市町村への補助金に充てる「その他事業費」も90%以内に抑える。県単独事業費は、今年度の97%から90%に制限幅が拡大された。

 県では、各部局の予算要求を12月までに集約し、来年1月の知事査定を経て2月には当初予算案を公表する予定。村井仁知事は同日の会見で「税収が大幅に落ち込んでいる。県は独自財源を調達するのはできない構造で、交付税に頼らざるを得ない」と説明した。【神崎修一】

毎日新聞 2008年11月1日 地方版

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