ドイツの大衆紙「ビルト」は、第2次世界大戦中、ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺の舞台となったアウシュビッツ強制収容所の設計図とみられる書類が、ベルリンで発見されたと報じました。
「ビルト」によりますと、発見された書類は、ポーランドにあるアウシュビッツ強制収容所の設計図など28枚で、東ベルリンのアパートの一室で発見されました。
書類は、1941年から43年に作成されたものとみられ、ユダヤ人の虐殺を指揮した「ナチス親衛隊」長官、ヒムラーのものとみられる署名も発見されました。中には、収容者が虐殺された「ガス室」の設計図もあり、日付は1941年11月となっています。
ナチスドイツは、およそ110万人のユダヤ人大虐殺計画を1942年に決定したとされていて、「ビルト」紙は、これより前の日付が記されている設計図が発見されたことは、虐殺計画がそれより前に存在していたことを裏付けるものだとしています。 (11日12:12)