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東京都の来年度予算 財源不足3000億円超の見込み

2008.11.6 15:30

 東京都が平成21年度の予算編成に向けた各局の予算要求状況をまとめたところ、3173億円の財源不足が見込まれることが6日、わかった。都から国に法人事業税収を2800億円移転させる暫定措置などが財源不足の要因。今回の予算要求には反映されていないが、景気の悪化に伴う税収減も確実とみられ、都は厳しい財政運営を迫られることになる。

 予算要求状況のまとめによると、一般会計予算の要求総額は20年度比0・8%増の6兆9102億円。このうち政策的経費の一般歳出は20年度比4・6%増の4兆6181億円となった。

 来年度の新規事業では、全国初の取り組みとして、介護保険のホームヘルパーを志願する低所得者を対象に、資格取得のための受講料や生活費を助成する。単身では年間収入176万円以下が対象で、受講料と生活費をそれぞれ10万円助成する。助成を受けたヘルパーを受け入れた事業者についても1人当たり60万円を支給する。

 このほか、学校を休みがちで不登校になる可能性のある児童・生徒に登校を促すよう働きかける「登校支援員」を、都教育庁が新設。退職教員や警察OB、大学生らを支援員に起用し、都内の公立小中学校約110校に1人ずつ配置する見通し。同庁によると、不登校対策は学校現場の教員が抱え込んでいるのが現状で、学校外からのサポートが必要と判断し、設置を決めた。

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