日本経団連の御手洗冨士夫会長は10日の記者会見で、総額2兆円の定額給付金について「中低所得者層に生活支援をすることが精神だと思う」と述べた。そのうえで給付方法は「富裕層が自主的に辞退するのも良い。早急に確定し実行することが必要」と強調した。
国内景気は「世界的な金融不安の中で停滞感がありマクロ的に深まっている」との懸念を表明。今月半ばの金融サミットでは「世界の安定した経済成長に向け政策協力を話し合ってもらいたい」との期待感を示した。2009年の春季労使交渉の指針に関しては、同日に副会長らと「非常に活発な議論をした」と述べるにとどめた。
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