親からの虐待や養育放棄のため児童養護施設で暮らしてきた子どもたちが、自立への第一歩を踏み出そうとするとき、大きな壁が立ちはだかる。
児童養護施設に入所できるのは原則18歳まで。高校を中退した場合にはもっと若くても、退所を促されることも多い。 保護されるべき親もなく、10代後半で自立を迫られる子どもたち。しかし虐待を受け、社会や大人に不信感を抱えた子どもの中には、悩みを人に相談できず孤立したり、職場で行き詰まって仕事を転々としたりする子も少なくない。
施設を退所した子どもたちを誰がケアするのか。番組では、施設を出た子どもたちと共同生活を送る「自立援助ホーム」にカメラを据え、こうした子どもたちが直面する壁を見つめ、どういった支援が必要かを考えていく。 |