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競馬:レース中止に怒った観客が放火

 韓国馬事会が観客を競馬場へ入場させながらすべてのレースを取りやめたことで、これに腹を立てた一部の観客が周囲に火を放ち窓ガラスを割るなど、強く反発した。

 韓国馬事会は17日午前11時40分、ソウル市の競馬公園(果川競馬場)で「大雪のため、騎手と競走馬の安全が確保できない」ことを理由に同日予定されていた12のレースをすべて取りやめた。

 しかし、馬事会はすでに午前9時30分から観客1万2000人を入場させていたほか、午前10時からの第1レースと10時30分からの第2レースも予定通りに行っていた。全レースの取りやめはその1時間後に放送を通じて知らされた。

 特に、同日のレースは今年1年で最も人気の高かった競走馬がすべて参加する「グランプリ大会」であったため、多くの注目を浴びていた。

 待たされた揚げ句レースが取りやめになったことで、観客のうち800人余が、入場券売り場に火を付け、固めた雪を本館の窓ガラスに投げ付けるなど、激しく抗議した。これにより、入場券売り場は全焼し、物的被害は2000万ウォン(約250万円)に上った。

 事態を重く見た馬事会は、今月23日のレースにすべての観客を無料で入場させることを約束し、同日販売した馬券をすべて払い戻したほか、競馬雑誌(1000〜4000ウォン=約125〜500円)を購入した観客には次回の来場の際に無料で雑誌が受け取れる引換券を配った。

 こうした中、警察は場内に設置されていた監視カメラを確認し、入場券売り場に火を放った容疑者を逮捕する方針だ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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