パブやバーにおける営業時間の延長などの影響で暴力犯罪が増加、医師や看護師に対する暴行事件も記録的な数に達していることが明らかになった。
英国の国民医療制度「NHS」関連の不正対策及び安全対策に携わる「NHS Counter Fraud and Security Management
Service」が発表した統計によると、昨年、暴行を受けた「NHS」スタッフの数はイングランド内だけで、55,993人を数え、一昨年よりも284人増えたことが判明した。
政府と「NHS」は、“ゼロ・トレランス(容赦なく取り締まる)”の方針を掲げているが、加害者が法廷で罰せられたのはわずか992件で、全体の50分の1に過ぎないという。
最大手組合「Unison」のカレン・ジェニングズさんは「『ゼロ・トレランス』といえば、文字通り断固として妥協することのない取り締まりを実現させなければならない。スタッフや一般患者にとって、ありふれた土曜の夜に都市部の救急病棟で起きている暴力事件に巻き込まれるのは恐ろしいこと」と語る。
また保守党のマイク・ペニング保健広報担当は「現状は容認しがたい。労働党が暴力犯罪という社会悪に対して、いまだに効果的な策を講じることができていない事実を改めて示すもの」と非難している。
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