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BL:男性同性愛扱った小説本、書庫のはずが開架図書--堺市立の4図書館 /大阪

 ◇戻して18歳未満貸し出し禁止

 堺市立の4図書館で、書庫入れ扱いしている「BL(ボーイズラブ)」と呼ばれる男性同性愛を扱った一部の小説が開架され、誰でも読むことができる状態になっていたことが分かった。本来は書庫に保管し、請求があった場合にのみ貸し出していたが、ずさんな管理が原因で開架されていたという。図書館側は7月、市民らの指摘を受けて書庫に入れ、8月からは18歳未満への貸し出しを原則禁止している。

 同市立中央図書館によると、BL本は市民からの多くのリクエストを受け、90年ごろから購入。これまで計約5500冊(約370万円)を購入したが、一部の本の内容が過激になっていることなどから、ここ数年は1冊も購入していないという。

 図書館側は、BL本の中には挿絵や描写など内容が過激なものや、紛失も多いことなどから閲覧室には置かずに「書庫入れ」とし、カバーには書庫入れの本と分かる目印も付けている。ところが、北、南、西、中の4図書館では7月まで、一部のBL本が書庫に入れられずに閲覧室に置かれ、誰でも読むことができたという。

 中央図書館総務課は「人気で貸し出しも多く、書庫に入れると倉庫まで取りに行く手間がかかるなどし、つい開架していたようだ」と説明している。

 ◇市民「特定の図書排除許されない」

 一方、市民ら約30人が4日、「特定の図書を排除するのは許されない」として、図書の廃棄や貸し出し不可能な状態での保管をしないことなどを求め、市に住民監査請求を起こした。【久保聡】

毎日新聞 2008年11月5日 地方版

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