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【大阪ひき逃げ】「悪い夢であってほしい」吉田容疑者の祖父が語る
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「何ちゅうことば、してくれたか。悪い夢であってほしい」。大阪・梅田のひき逃げ事件で逮捕された吉田圭吾容疑者(22)の実家がある熊本市の91歳の祖父が5日夜、産経新聞の取材に応じ、「亡くなった人には本当にすまん、申し訳ないと思う。人をひいたのならすぐ止まればよかったのに」と声を震わせながら謝罪した。
「誰がこんなことを…」と、実家でも話題になっていたといい、ニュースで逮捕を知った。勤務先と音信不通になっているとは聞いていたが、「悪い奴にだまされたかそればかり心配していた」と話す。
目に入れても痛くない初孫。地元の高校を卒業後、「もう勉強はしたくない」と親の反対を振り切って大阪に飛び出したという。都会での1人暮らしは心細かろうと、コメや食料を箱詰めにして送っていた。荷物が届くと、「着いたよ」と電話をかけてきた。短いやり取りの中で、とびの仕事が「忙しか、忙しか」と繰り返し、「頑張れ」と励ましていたという。
「事故を起こして、怖くて怖くて仕方なかったんだろう。気の細か男やけん」
その吉田容疑者は事件後ミナミのホストクラブで働き始めた。店に詳しい関係者によると、アルバイトとして事件の数日後から勤務。情報誌の求人広告を見て、面接に来たという。日給は8000円。吉田容疑者は現金での日払いを申し出ていた。
新入りの吉田容疑者は雑用担当で、24時間営業のスーパーで買い物をしたり、ビールケースを運ぶ姿が度々目撃されていた。近くの飲食店の男性店員にうれしそうに自分の源氏名を名乗っていたといい、「生まれ育ったのは熊本」と明かしたりしたという。
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