『Mayuとあなたと。』休止後の記録ノート。過去とこれからの軌跡(仕事、日常)を、“言葉”を大切に写真満載で紡ぎます。一患者として皆さんと地道に撒いてきた種がどんな芽を出すのか…見守って下さい。 by mayu_kiseki
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
뒡歡꺿בּ | from 鶴岡八幡宮 Search A.. | |
뒡歡껙마 | from 鶴岡八幡宮 Search A.. | |
検索
| |
10月も終わり、公式行事も残りわずかになりました。 今月半ばの千葉でのイベントを最後に、またしばらく休眠です。 (合間に何かあればやるつもりではいますが)
これまで、ずっと悩んできたことを書きます。 これは、今の私の身体に一番良くないストレス源に他ならず、どんなに客観的に考えても、許しがたいことですが「現実」のことです。
関わってくださっている方々の中には、もちろん心のある方もおられます。 なので、あまりに詳しい内情は書きませんが、私の心情については書かせていただきます。
実は、映画「Mayuココロの星」に関して、今私は原作権に関係する契約を誰とも結んでいない状況にあります。 というか、契約期間が切れたのです。 そして、その当初の契約相手はもうこの作品から手を引いた会社です。 もちろん、映画に関する権利を引き継いだ人間はその後もこの映画を所有し、そういった再上映及びイベントごと(イベントに絡めた上映会)を得意とする会社と組んで、現在も全国各地で上映会を何百という単位でやっています。それは、ご存知な方も多いはず。 そしてそのいくつかのイベントには、私もトークショーのゲストとして招かれています。
現状といえばそんな感じ。
問題なのは、ここからです。
込み入った事情は抜きにして、シンプルに書きます。 つまりは映画の原作者である私は、何の契約も結ぶことなく、要するに無断で現在自分のプロフィール、写真、そして「おっぱいの詩」を宣伝に使用されているということです。
契約に関しては、当初製作開始段階での契約相手だった会社が撤退してからもずっと 「どっかに権利が引き継がれたなら契約しなくていいんだろうか?」 と思っていて、そのとき回りにいた大人たちにたびたび聞いていました。
でも、「契約」とか「お金」の話になると、途端にそっぽを向かれるんです。
通常であれば、本の出版元である講談社さんを間に挟み、映画化に伴う原作使用の契約を結ぶのが当たり前のことですが、当時何も知らなかった私は、相手に言われるがままに、個人契約をしました。もちろん、講談社さんには相談に乗ってもらいました。
思い返せばそこからが間違いの始まり。 私はどうやったって「何もわからない」世界に足を突っ込んでいました。
次第に、心ある方々から知恵をお借りし、実際に助けてもらい、今は映画に詳しい旦那ちゃんも協力してくれる。そして、私自身もだいぶわかってきました。 と同時に、わき上がった思いもあります。
「私、この人たちが言うよりこの作品にあらゆる面で貢献してると思うんだけど…」 「なんでもっと評価してもらえないんだろう」
これは、お金のことでは決してありません。 確かに私はこの映画や本に関して、関係者(内情を知る人というか、そういう分野のことをよく知る人)からすると「エエッ!!」ってくらいしか“お金”はいただいていません。 契約金も然りです。何人に驚かれたかわからないほど。 なので、お金儲けの話ではないのはわかってください。
話が飛びましたが、つまり、まわりの人間からすると
「あんた、いいように使われてんだよ、素人だと思ってさ」
ってことなのかもしれません。
契約というものは、本を出す上でも映画を作る上でも何においても必ずつきまとうものだし、それがあるから仕事上での信頼関係が生まれ、築かれるものだと思います。 それをわかっていて期限切れの契約書のまま話を遠ざけ、こちらから申し出てもナシノツブテ。 してほしいこと、何かのお願い事があるときだけ連絡があるのに、「契約」という言葉を出した途端「無視」「うちには関係ありません」です。
契約書は去年の12月で切れています。 つまりは、今彼らがやっていることのうち、私に関すること全てが契約違反に繋がっているかもしれないということです。
前契約書の中では、映画製作に関する条項、その製作、宣伝に関して自分の情報を使用することを許可する条項、DVDになった際の条項(二次使用)、そして、それ以外のことが生じた際には両者協議の上、決めて行く条項があります。
契約相手が変わったことも、正式に聞いていない。 映画のタイトルも「ポーラスターを抱きしめて」で契約していたが、いつ「Mayuココロの星」になったのか知らない。 今年行っている上映会に関しても、全て決まってから聞いたことで、それに関する宣伝材料なども事前に確認させてもらっていない。(というかこの時点で契約は切れてます)
など、契約不履行な点も多々見受けられます。
私としては、ダラダラが大嫌いな性質の人間なので、早くしてほしい。
そして、この話を現在上映会をやっている(映画を持ち歩いている)人間に何度も問うたところ、とても原作や私のこと、ひいてはピンクリボンに対する思いが微塵にも感じられないような、まったく誠意のない対応だった。
その上、もう1つ許せないこと。 通常、今やっている上映会(再上映)というのは、技術的な面から見ても、映画業界的に見ても明きらかに“二次使用”だということが言えます。 つまりはDVDになったりするのと同じ類いのことです。 昨年公開していた頃と同じやり方、要するに「フィルム」で、「劇場」での上映が今も続いているのならばそれは“一次使用”でしょう。 私との契約を結んでいない点を除けば特に問題ないことだと思います。 (まぁ、とはいえ契約が切れている時点で………ですが) ところがどっこい、今の状況は、地域の公民館、またはイベント会場、会議室、施設の広場などでのビデオ上映であり、フィルムではないことがほっとんどです。 なおかつ、フィルムからそういった形での上映に適した形態にするために必要な、カメラマンと録音技師の作業(カラコレ、リミックス)もすっ飛ばしています。 それはどういうことに繋がるかというと、上映会場での映像、音の乱れ、場に適さない形での音量により、「観ている方々に訴えかける力」が激減することなんです。 その点を春の某上映会の会場で訴えかけたところ、「予算の問題でできない」の一言。 技術者からすれば、不本意なことです。本来はすべき作業をお金の問題だけですっ飛ばされたのですから。二次使用には必要なことなのに。 彼らの言い分は「あくまで一次使用」だそうです。
また、私に対して、 「そういう条件での上映であっても、この作品を観れることを心待ちにしている方々が大勢いらっしゃいます。そういう方々に少しでもこの作品の持つメッセージを届けたいのです」 と言い放っていましたが、 「じゃあなんで、やらなきゃならない作業怠らないで、ベストの状態で届けようと思わないの? 本当に思いがあるなら、予算云々じゃなくて、マストはマストじゃないの?」 と私は思います。
「この人にはまったくココロがない」
こんな人に私たちの大切な作品を「ピンクリボン」の大看板をただお金儲けのために背負って持ち歩いてほしくないです。 自分ではあまり言いたくありませんが、私がこの数年間、どれだけの思いで本と映画を背負ってピンクリボンに関わってきたか。なんだか無念な思いさえしてきます。
この数ヶ月ずっとこの件で困って悩んでいます。 身体に一番ストレスをかけているのは、旅の連続でも、メディアへの露出でもなんでもなく、このことだけです。
これまで再上映会場にて映画を観てくださった方々、関係者の方々へは、このような記事の掲載は良い気がしない面もあるかと思います。 それで、これまでずっと書かずに来ました。 ですが、スタッフやキャスト、思い入れを以てこの映画に携わってくださった方々みんなの「Mayuココロの星」が、おかしな方向へ向かおうとしているのを、ただ黙って見ていたくありません。
今になってこの件は、ある人の力を借りて、なんとか動き出そうかとしています。
皆さん、良い方向へ向かえるよう応援してください。
そして、私は春にこの再上映の話を聞いた時、自分のこと云々よりもまず、 「作品がもっと広く、伝わって広がっていけるならその方がいい」 と思いました。これは事実で、旦那ちゃんとも、監督とも、誰に対してもそう話していました。 現に、何も問題がない状況ならば本当に喜ばしいことです。決まってます。 でも、その時、私は自分の繋がりのある患者会、団体、個人の方を紹介してしまいました。 ズカズカと、映画と私のプロフィールを持ち歩き、ピンクリボンの輪の中に入っていったのだと思います。 関係者の方々にご迷惑をおかけしたような話もちらほら聞きます。
もし、私が知らないだけで、他にも映画上映の件などにおいてご迷惑をおかけしている方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳なく思います。 この場を借りて、今はこの映画の原作者としてお詫び申し上げます。
大原まゆ
by mayu_kiseki | 2008-11-05 10:01 | MOVIE | Trackback
|
|