がん撲滅に10万ドル寄付 黒田投手、日米で慈善活動

 【ロサンゼルス31日共同】米大リーグのドジャースは31日、黒田博樹投手(33)が、がん撲滅運動などの球団の慈善事業基金に10万ドル(約980万円)を寄付したと発表した。両親をがんで亡くしている黒田投手は「この病気を撲滅する助けになりたい」と話している。
 2002年に母親の靖子さん、昨年8月に元南海の選手だった父親の一博さんを、がんで亡くした。自分を支えてくれた両親が、病床で苦しむ姿を見てきただけに「がんで苦しむ家族を看病する大変さは、痛いほど分かる。そういう人たちを元気づけたくて頑張ってきた」という。
 広島時代から、両親を亡くした施設の子どもたちを広島球場に招待してきた。大リーグに移籍した今も、それは続いている。「今の自分がいるのは両親のおかげ。こういう活動を続けることが、両親への恩返しになると思う」と話す。
 大リーグでは、慈善活動に熱心な選手にロベルト・クレメンテ賞を贈りたたえるなど、社会貢献の意識が高い。黒田投手の感謝の思いと活動は、日米で続いている。

[ 共同通信社 2008年11月1日 17:11 ]

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