調布地域猫の会 公式ブログ

野川のほとりで２週間前に保護されたシニアの白茶猫、
たまちゃん、昨日午前中、入院しました。

２週間前の日曜日、以前より疥癬で掻き毟って皮膚が
ボロボロになっていたのを気にされていた方が、
左前脚から血が出ているのに気付き、保護されました。
病院で疥癬などの治療、そのほか、脱水していて、
極度な貧血と、腎不全の傾向などの問題があり、注射や
補液などもしてもらっていました。
そうして２週間、
昨日の朝まで、調布市内のある方の家のガレージにある
猫用のハウスの中で、預かっていただき、保護された方が
毎日朝昼晩と通われて、面倒をみていました。
痙攣が続き、一時は目を閉じて、脚を伸ばして動けなくなり、
死にそうになったことが２度、３度ありましたが、その毎に
何度も奇跡的によみがえり、少しづつ元気になってきたか
のように見えたたまちゃん。

ここ数日は、保護された方が朝行くと、お目目をぱっちり
開けていて、ベッドに横たわるのではなく、前後ろ脚を使った、
おしゃがみの姿勢で座っていたり、トイレには、ちゃんと
排便排尿の跡があったりしました。
お水もよく飲んでいました。ご飯も一時死にそうになった後、
逆に過食症のように食べたりもし、３日前からは食欲が
落ちましたが、それでもよろよろしながら自分で立って
食べていた形跡がありました。

ところが、昨日の朝、左前脚の傷口に巻いたテーピングから、
膿が出ていることに気がつき、保護主の方が病院に連れて
行きました。

病院でテーピングを取ると、、、、
治っているどころか、骨が抜き出しになって、周囲の肉が壊疽して、
ぐちゃぐちゃに溶けてしまっている感じだったそうです。
それを目の当たりにされた保護主の方は、相当なショックを
受けられたようです。
食欲も出てきたし、自分で立って排泄もできるようになったので、
このまま回復すると信じ、脚が治ったら、野川に放そう、
と思っていたのに、脚の傷は悪くなる一方で、再生する能力が
ないかもしれない、という感じになってきたからです。
手足にある大きな傷は、赤く丸いもの（浮腫のようなもの）が
つぶれて、血が出ている感じでしたので、
はじめ疥癬などの皮膚病の延長かと思っていましたが、
そうではなく、また、両足ともに対称に出ていたりしたので、
ケガでもなく、なんの傷か、なぜ血が止まらないほどなのか、
謎でしたが、もしかしたら、体の内側に問題があって、
表面にできた腫瘍だったかもしれません。
その腫瘍がつぶれたものではないかと思われました。

輸血な必要なほどの重篤な貧血で、輸血をしました。
それと、完全血液検査を行ったところ、かなりからだの
全身状態は悪く、敗血症と低血糖と腎不全などを
起こしていることが分かりました。
また、白血球の数値が非常に高いということでした。

骨髄に問題がある可能性が出てきました。
骨髄のガン、、、、
かもしれません。

今後どうなっていくか、分かりません。

体の状態とは裏腹に、、、
たまちゃんは、昨日診察台の上で、優しい表情を
していたそうです。

ここ数日、元気が出てきたせいか、ガレージでベッドに
近付くと、威嚇の唸り声も出すようになったたまちゃん。
昨日の朝、病院に連れて行く際は、
はじめて、かわいらしくミャと鳴く声を出し、
大人しく、抱っこさせてくれて、すんなりキャリーに
入れられたそうです。

検査結果に一喜一憂することなく、とにかく、
今、静かに病気と闘っているたまちゃんを、静かに
見守っていきたいです。


※写真は、直近のものから順（新→古）になっています。
写真１〜３：昨日病院にて、輸血中のたまちゃん。
写真４：１０月３１日（夕方）
写真５：　　〃　　　（朝）
写真６〜８：１０月３０日（夜。下から時系列。タオルをかけた６枚目が最後。）