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NIKKEI NET

10月の韓国外貨準備11%減、97年以後で最大の減少 為替介入で

 【ソウル=島谷英明】韓国銀行(中央銀行)が3日発表した10月末の外貨準備高は2122億ドル(約21兆円)となり、前月末比274億ドル(11%)減少した。ウォン安を止めるための市場へのドル資金供給などによって、1997年の通貨危機以後で最大の減少となった。

 10月中のウォン相場は一時1ドル=1495ウォンをつけるなど急速なウォン安が進んだ。韓国政府・韓銀は断続的にウォン買い・ドル売りの為替介入に動いたほか、ドル不足解消のために為替スワップ市場にも大量のドル資金を供給した。

 韓国政府は外貨準備高について、短期対外債務(約1750億ドル)を上回っており十分な水準と説明している。一方で韓銀が米連邦準備理事会(FRB)との間で300億ドルのドル資金供給を受けられる通貨スワップ協定を締結し、ウォン安への対応余力拡大にも動いている。 (20:05)

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