北京(CNN) 南米ベネズエラが30日、同国初となる通信衛星「シモン・ボリバル衛星」を、中国・四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げた。通信インフラが整備されていない地方に向けて、教育や医療情報を発信するための衛星で、商業目的ではないとしている。
今回打ち上げられた衛星の利用期間は、15年を予定している。ベネズエラを中心に、カリブ海、中米、南米と広い範囲で利用が可能な性能を持つ。
強硬な反米路線を敷くチャベス大統領が、同国独自の衛星を打ち上げると明言し、過去5年間で2億4100万ドルをかけて建造された。名前は1800年代初頭に、南米諸国がスペインから独立するために貢献した政治家、シモン・ボリバルにちなんで名付けられた。