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航空幕僚長:民主、攻勢強める 給油延長法案成立不透明に

 民主党は、田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長=10月31日付で航空幕僚監部付=が歴史認識に関する政府見解を逸脱した論文で更迭されたことを受け、「航空自衛隊トップの戦争責任を否定する発言は許されない」(鳩山由紀夫幹事長)と攻勢を強めている。参院外交防衛委員会で、麻生太郎首相の歴史認識や浜田靖一防衛相の監督責任などを問う集中審議を要求する構えだ。インド洋給油活動を延長する新テロ対策特別措置法改正案の成立の見通しは、一段と不透明となった。

 「アジアの国々に、将来また日本が何をするか分からないという恐れを与える。政府全体の大きな責任だ」。鳩山氏は1日、千葉県印西市の街頭演説で強調した。田母神氏が4月、イラクでの空自輸送活動を違憲とした名古屋高裁判決について「そんなの関係ねえ」と発言したことも取り上げ、「政府は(当時)もっと重視すべきだった」と批判した。

 輿石東参院議員会長は毎日新聞の取材に「更迭したら終わりという話ではない」と指摘。4日の党役員会で、党としての対応を協議する見通しだ。

 参院外交防衛委で給油延長法案の審議日程は、5日の参考人質疑までしか決まっていない。民主党の同委理事は「田母神氏本人にも参考人招致などの形で歴史認識をただしたい」と話しており、審議日程が延びるのは必至だ。【上野央絵】

毎日新聞 2008年11月1日 19時01分(最終更新 11月1日 19時46分)

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