東京都立墨東病院(墨田区)などに受け入れを拒否された妊婦が死亡した問題で、都は31日、墨東病院の11月の休日当直を「可能な限り2人体制とする」と発表した。墨東病院は産科医不足から、7月以降は休日当直を原則1人体制とし、妊婦の搬送に対応できていなかった。
都病院経営本部によると、新たな医師が確保できておらず、緊急避難的な対応。11月は院内の医師をやりくりし、休日当直が1日中1人となる日を3日間に抑えた。1人当直は、常勤医に担当させる。また、新事業として▽都立病院に協力できる地域の医師を対象にした「産科診療協力医師登録制度」の創設▽休日・夜間の中リスク患者の緊急搬送に対応する「周産期連携病院」の指定--を進める。関連の補正予算案を12月議会に提案する。【須山勉】
毎日新聞 2008年11月1日 東京朝刊