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名タイ、62年余の歴史に幕

 大都市圏のユニークな夕刊単独紙、名古屋タイムズの発行最終日となった31日、名古屋市の名古屋駅や栄駅、金山総合駅などの新聞即売店などでは従業員らが新聞の配置準備などに追われた。
 この日午前、名鉄金山駅の中央改札口を入った場所での新聞、雑誌販売店は「(名タイの)62年間のご愛読ありがとうございました。店主・従業員一同」と書かれた張り紙を掲出、読者に感謝した。
 経営する伊藤義夫さん(61)は長年、名タイとともに人生を歩んできた。この日も午後11時50分ごろの最終電車が同駅を出発するまで店頭に立ち、客を見送るという。
 「数年前から終電で帰る男性が必ず名タイを買ってくれるんです。いつもその最後の客が帰ってから店を閉めているので今夜もそうするつもりですよ」と伊藤さん。
 同店の女性従業員は「名タイしか買わないファンもいるんです。明日からどう対応したらいいんでしょう」とぽつり。
 伊藤さんの思い入れが深いのは単に商品の夕刊紙が店から消えるからだけではなく、名タイの歴史と自身の人生がオーバーラップするからという。
 「わたしの人生は名タイとともにあった気がします。20年ほど前には名タイは1日1600部が売れてね。お客さんの顔を見る暇がないくらいで『ありがとう』と言いながら毎日、汗だくで売っていましたよ。休刊はやっぱり寂しいなあ」。名タイ最終日の慌ただしさの中で伊藤さんはしみじみとした口調で話した。
【写真説明】名古屋タイムズ休刊のお知らせを貼る伊藤さん=31日午前、名鉄金山駅

(2008年10月31日更新)


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