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【芸能・社会】

赤西仁、初主演映画でボーカル役 小林武史氏が劇映画を初監督

2008年10月29日 紙面から

 KAT−TUNの赤西仁(24)が、人気絶頂のロックバンドを題材にした青春映画「BANDAGE バンデイジ」(2010年公開)で、映画初主演を飾ることが28日、発表された。

 監督&音楽は、Mr.Childrenやレミオロメンらを手掛ける音楽プロデューサーの小林武史氏(49)。映画監督の岩井俊二氏(45)が脚本を担当する。小林氏は、岩井氏の映画「スワロウテイル」(96年)や「リリイ・シュシュのすべて」(01年)で音楽を担当。今回が3度目のタッグとなる。

 映画は、アマチュアライター菅智香さんの小説が原作で、メジャーデビューを目前に控えた人気バンド「ランズ」のリーダーでボーカリストの高杉ナツ(赤西)が、衝突や葛藤(かっとう)に立ち向かいながら成長していく姿を描く。小林氏は、岩井氏が書き上げた脚本をもとに、さっそく「BANDAGE」というテーマ曲を作成。その力強さに感銘した岩井氏が、「監督もお願いしたい。2人のプロデュースで新たなジャンルを切り開きたい」と提案したという。ナツ役には、両氏ともに、スター性と繊細さを持ち合わせる赤西の名前で一致。また、小林氏はテーマ曲も含めて、5曲以上を書き下ろす予定だ。

 ドキュメンタリー映画「【es】Mr.Children in Film」(95年公開)以来2作目で、劇映画としては初の監督挑戦となる小林氏は、「僕の中のコンセプトは『ミクスチャー』。なので、感覚的に主演は赤西仁がいいと思った。僕との音楽的な距離や経験の違いも含めて。1990年の1つのバンドを背景にして、いろんなジャンルや生き方を組み合わせた、疾走感のある映画にしたいと思っている」と話している。

 赤西も、衣装合わせの段階からスタッフと意見交換するなど、気合十分。「小林武史さん、岩井俊二さんという素晴らしい方々の作品で、映画初主演できることをうれしく思います。また、KAT−TUNではできない形のアーティストとして演じることを楽しみにしています」とコメントした。11月3日に都内でクランクインし、来年3月の完成を目指す。

◆バンドブームの中苦悩する4人の若者

 【物語】1990年代のバンドブームのさなか、ナツ、ケンジ、リュージ、ユキヤからなるロックバンド「ランズ」のメジャーデビューが決定する。普通の女子高生アサコは、友人の誘いで人生初のライブに。そこで偶然ナツと知り合い、マネジャーという形でランズと深くかかわっていく。メンバー間の友情、確執、崩壊を、そこに夢を託したアサコの目線で描く。タイトルには、「バンド世代」(バンドエイジ)と、傷つきながらも前に向かう姿勢を象徴する「包帯」(バンデージ)の2つのテーマが込められている。

 

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