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あのジェイコム男、現金でポン!90億ビルオーナーに

世界不況どこ吹く風…

 日経平均が7000円を割り込み、もはや大恐慌寸前の株式市場の中、デイトレで200億円超の資金を運用する“ジェイコム男”ことB・N・F氏(30、本名非公表)が、不動産投資に進出していたことが29日、分かった。「株ニート」から「ビルオーナー」へ華麗な転身−。投資家必見のB・N・Fビルディングは、東京・アキバのど真ん中にあった。

 今月16日、不動産再生企業からB・N・F氏に所有権が移転したのは、秋葉原駅徒歩0分の商業ビル「chomp chomp AKIHABARA(チョムチョム秋葉原)」。同氏は今年4月24日にオープンしたばかりの地下1階地上10階の新築ビルを90億円のキャッシュで購入し、晴れて「ビルオーナー」の肩書を手に入れていた。

 B・N・F氏は有名私大を中退しニートだった2005年12月、みずほ証券による「ジェイコム株大量誤発注」を見逃さず、10分間で22億円の利益を上げた。今年春先には総資産200億円を突破していたが、最近までメディア出演が見られず、一部で「巨額損失」「市場撤退」がささやかれていたが、実態は違った。

 ビルが建つ238平方メートルの敷地は、元々は老舗家電量販店「ロケット」本店だったが、00年10月に倒産。不動産再生企業に所有権が移転し、飲食店中心の商業施設として再開発された。現在、空きフロアはなく、現在まで14の飲食店とコンビニ(1階)、不動産会社(最上階)が入居している。

 テナントのオーナー(店長)らは、B・N・F氏による買収をまったく知らされておらず、夕刊フジの取材に一様に驚きを隠さない。

 上層階の有名飲食チェーン店長は「3日前、購入者(=B・N・F氏)の代理人を名乗る不動産業者がやってきて、所有権が移った旨聞かされたが、まさか買い主が“あの方”だったとは…」と呆然。「家主とのトラブルが多い個人オーナーになると最初から分かっていれば、入居は絶対なかった」と言い切った。

 別の店長は「(不動産再生会社は一刻も早く売却したかったようですし、お互いの需要が合致したってことでしょう。ただし、アキバ通り魔事件以降、週末のお客が激減してますし、期待したほどの集客はナシ。90億の投資価値があったかどうかはかなり疑問」と話す。

 一方、地元不動産業者は「賃料は坪当たり3−5万円。1棟買いなら単純計算で毎月5000万円前後の家賃収入で、15年前後で回収可能」と解説。「そもそも、利息も担保もゼロの“ニコニコ現金決済”なら、多少の見込み違いも恐るるに足らず。不況時代の投資としては賢明ですが、一般投資家にはまったく参考にならない」と話している。

ZAKZAK 2008/10/29

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