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10月29日
歌舞伎座(東京・銀座)建替/隈研吾氏が施設デザイン、設計は地所設計/松竹ら
 東京・銀座の歌舞伎座の建て替え計画で、新たに建設する劇場とオフィスの複合施設のデザインを隈研吾建築都市設計事務所、設計を三菱地所設計がそれぞれ手掛けていることが明らかになった。晴海通り側の建物正面は歌舞伎座独特のデザインを引き継ぎ、超高層部分は北側に寄せる。劇場面積は現在よりも拡大する見通し。工事については劇場部分とビル部分に分けて発注することを検討しているもようだ。
 建て替え事業は松竹と歌舞伎座が計画。歌舞伎座が劇場部分、松竹の全額出資で設立する特定目的会社(SPC)がオフィス棟部分をそれぞれ建設する。本体工事の工期は3年程度とみられる。都市再生特別地区制度を活用して周辺と一体開発したい考え。来年1月に具体的な計画を発表した後、都に都市再生特区を提案するとみられる。ただ、来夏に都議選を控えて都市計画審議会のスケジュールが流動的なため、都市計画決定の時期は固まっていない。
 現在の歌舞伎座の建物は延べ約1万3000平方メートルの規模。建築家の岡田信一郎が設計し1924年に完成した当初の建物のうち、劇場の約8割の部分が45年の東京大空襲で焼失。建築家・吉田五十八の手で51年に修復された。修復工事は清水建設が担当した。隈研吾建築都市設計事務所と三菱地所設計は、歌舞伎座の近くに立つADK松竹スクエアの設計も手掛けている。