“地元のマンガ”と「もみまん」で町おこし--。まんじゅう製造・販売会社「やまだ屋」(広島県廿日市市)は11月1日、マンガ誌「週刊少年マガジン」に連載中で広島が舞台のマンガ「君のいる町」のイラストを描いた広島名菓の「もみじ饅頭(まんじゅう)」(8個入り、700円)を発売する。宮島の本店と広島駅直営店の2店4カ所だけの限定販売で、12月31日まで。同社は「地元出身の作家でもあるし、町おこしになれば」と話している。
「君のいる町」は、アニメ化もされた陸上競技マンガ「涼風」の作者・瀬尾公治さんの最新作で、瀬尾さんの出身地・広島県庄原(しょうばら)市が舞台のモデル。高校生の主人公・桐島青大の家に、突然東京から転校してきた少女・枝葉柚希が居候をすることになり、青大のクラスメート・神咲七海らを加えた3人の恋愛物語を中心に描いている。
企画は、作者の瀬尾さんが広島県出身で、マンガの舞台も広島であることがきっかけで、パッケージには紅葉を髪飾りにほほえむヒロイン・柚希のイラストと「もみまんのように甘い恋をしませんか」という言葉が書かれている。
マンガやアニメを使った町おこしは、アニメ「らき☆すた」にあやかった埼玉県の鷲宮町や幸手市、美少女キャラクターのラベル、パッケージをデザインした焼酎や米を発売した秋田県羽後町など、全国に広がりを見せている。【河村成浩】
2008年10月29日