アメリカ軍のヘリコプターがシリアに越境攻撃し、民間人らが死亡したとされる事件で、シリア政府は28日、国内のアメリカ人学校などアメリカ関連施設の閉鎖を決定するなど、強く反発しています。
この事件は26日、アメリカ軍のヘリコプター4機が、イラクとの国境に近いシリア東部を越境攻撃し、民間人らが死亡したとされるものです。
シリア政府はこの攻撃に強く反発していて、シリア国営通信は28日、政府が国連安保理に対応を求める書簡を送ったことや、首都・ダマスカスにあるアメリカ人学校などのアメリカ関連施設を閉鎖する決定をしたことを伝えています。
この事件についてアメリカのメディアは、アメリカ当局者の話として、「アルカイダの関係者を狙った攻撃だった」と伝えていますが、ロシアや中国も「テロとの戦いを名目に主権国家を攻撃してはならない」などと非難しています。(29日08:00)