麻生太郎総裁(総理)は26日、東京・秋葉原で総裁就任後初めて街頭演説を行った。党青年局と女性局が共催したもの。会場となった秋葉原駅前の広場は日曜日夕方だったこともあり、買い物客や乗降客などが足を止め、約1万3000人もの聴衆で埋め尽くされた。麻生総裁が到着すると、「麻生コール」の大歓声が沸き起こり、さらに宣伝車のステージに上がると、そのボルテージは最高潮に達した。大歓声に包まれて登壇した麻生総裁は前日まで北京で開かれたアジア欧州会合(ASEM)に出席していた疲れを全くみせず、約20分にわたって経済問題を中心に大きな身振り手振りを交えながら熱弁をふるった。このなかで麻生総裁は、最低賃金の引き上げや非正規雇用に対する支援策実現に決意を示したほか、中小・零細企業対策に全力を挙げる考えを表明した。さらに、世界的な金融危機のなかであって、欧米ほど傷を受けていないわが国は「世界で最も期待をされている」と強調。わが国の底力≠ノ「絶対の自信」を示したうえで「日本を元気にする」との決意を示した。演説会は丸川珠代参院議員のあいさつで開会。まず、井上、山谷両局長が演説し、続いて、青年局からは同局中央常任委員会議長の尾ア太郎和歌山県会議員、女性部は大崎誠子北海道議会議員、学生部は中央大学3年の竹内聖織さんがそれぞれの局・部を代表してマイクを握った。また、麻生総裁に先立って演説した石原伸晃幹事長代理は「時代を正確にとらえ、豊かな創造力を発揮できるのは麻生総裁しかいない」と訴え、わが党への支持を呼び掛けた。演説会では今年6月、秋葉原で起きた無差別殺傷事件の犠牲者に対し、麻生総裁とともに黙とうを捧げた。
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