「くいだおれ太郎」の“タレント”への転身を発表する女将の柿木道子さん=20日午後、大阪・道頓堀、溝脇正撮影
閉店した大阪・道頓堀の飲食店「くいだおれ」(山田昌平社長)の看板人形「くいだおれ太郎」が“タレント”に転身することが20日、正式に発表された。大手広告会社の電通が主体となった運営組織が、イベントやCM出演などに有料で貸し出す。
会見には、太郎本人と山田社長、女将(おかみ)の柿木道子さんらが出席した。
会見によると、太郎の商標権は「くいだおれ」が所有し、商標の管理・運営は、同社取締役の柿木央久(てるひさ)さんが設立した新会社「太郎カンパニー」が担う。タレント事業の窓口や企画などは、太郎のマネジメント業務を委託された電通関西支社と在阪企業で設立した「くいだおれ太郎プロジェクト」が引き受ける。
太郎の出演料について央久さんは「当面は相場を見ながら個別に決めていきたい」。電通の担当者は「公共性と社会性の高いキャラクターだから、地域を支えるという意味でお手伝いをする。できる限り出演料は抑えたい」としている。すでにイベントやCMへの出演依頼が数件寄せられているといい、22日には旧店舗で開かれるライブイベントに登場する。
女将の道子さんは会見で、「ええ息子が頑張ってくれてます。活躍の場が与えられると思ったら、ほんまうれしい」と太郎の旅立ちを祝った。
問い合わせは、「プロジェクト」事務局(06・6452・2071)へ。