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「くいだおれ」に続き老舗日本料理店が閉店 変わる道頓堀 (2/2ページ)
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道頓堀は、江戸時代以来、中座、朝日座、浪花座など「道頓堀五座」を中心とした芝居の町として知られ、芝居を観た後の客が訪れることで、飲食店なども栄えた。しかし、今年5月に、最後まで営業を続けていた角座が閉鎖し、五座はすべて姿を消した。角座の跡地は売却先が決まっておらず、表は鉄板で覆われたままになっている。
五座の流れをくむ老舗映画館「道頓堀東映」も、シネコンに押され昨年4月に営業をとりやめた。今月に入って解体工事が始まったが、跡地の利用については未定という。
半田屋の閉店を知り、周辺の飲食店もショックを隠せない。道頓堀で60年近く続く和食店「道頓堀一休」の3代目、岡田博志さん(38)は「寂しい話。劇場がなくなり、客層も変わったことで、道頓堀から食の魅力がなくなってきているように思う」。
道頓堀商店会会長の今井徹さん(48)も「間口の大きな場所の閉鎖が相次ぐと、街が寂しい印象になる。次に何ができるかで、道頓堀の性格が変わる可能性もあり、今は1つの転換期かもしれない」と話している。