ユーチューブ:JASRAC管理の楽曲、投稿可能に

 米グーグルが運営する世界最大の動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」は23日、楽曲の著作権管理で国内最大手の日本音楽著作権協会(JASRAC)と、楽曲利用に関する包括契約を結んだと発表した。ユーチューブの利用者は、JASRAC管理の約700万曲について、自分で演奏した映像などを著作権に触れずに自由に投稿できるようになる。

 グーグルは、JASRACに対し、利用者に代わって、著作権使用料を支払う。ただし、テレビの音楽番組や音楽DVD、CDは、テレビ局やレコード会社も著作権などを保有している。そのため、テレビ局やレコード会社の許諾を得ずに、音楽番組などを投稿すれば、著作権法違反になる。

 グーグルは今春、楽曲使用を認める包括契約を国内2位のイーライセンス、3位のジャパン・ライツ・クリアランスと締結。JASRACとは昨年2月から交渉を進めていた。

 包括契約を結んだ理由について、ユーチューブ日本版の広報担当者は「利用者が著作権を気にせず、自由に投稿できるようになる。ユーチューブの利用者が増えれば、広告収入の増加が見込める」と説明している。【前川雅俊】

毎日新聞 2008年10月23日 22時01分

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