全国学力テスト

　秋田県教委は２２日、０７、０８年度に小学６年生と中学３年生を対象に実施された全国学力テストの県内２５市町村別の正答率と正答数を開示した。市町村名などを伏せており公開データとの関連が分からない情報となっている。毎日新聞などの情報公開請求に応じた。

　開示されたのは、市町村別の国語、算数（数学）小中各４分類の各正答率と正答数。市町村名や実施校数、児童・生徒数の部分は黒塗りになっている。

　寺田典城知事は９月に「各自治体が公表しない場合、知事の責任で公表する」と発言。県教委は市町村教委に自主的な公表を促したが、すべての市町村教委は「市町村ごとの競争をあおる」などと反発した。

　また、文部科学省が実施要領で「都道府県教委は市町村、学校名を明らかにした公表は行わないこと」と定めていることから、今回の開示形式とした。

　根岸均・県教育長は今回の開示方針を明らかにした８日の会見で「灰色決着となったが、引き続き市町村教委の自主的な公表を求める」と話している。

　学力テストのデータ開示を巡っては、大阪府の橋下徹知事が１６日、情報公開請求に対し、公表方針を決めていない自治体などを除き市町村名を含む結果を開示した。【岡田悟】