経営悪化などを理由に廃業を決めた東京の老舗ホテルの従業員らが、解雇の撤回などの仮処分を申し立てました。このホテルの債権者は、経営破綻したリーマン・ブラザーズの日本法人子会社でした。
仮処分を申し立てた東京・港区にある老舗ホテル「京品ホテル」の従業員24人は、解雇の撤回と11月以降の賃金の支払いを求めています。
京品ホテルの従業員は今年5月、経営悪化などを理由に、ホテルの廃業と20日付での全員の解雇が告げられたということです。
労働組合によりますと、ホテルは、去年、8000万円の利益が出ていますが、経営側が説明した債務はおよそ60億円に上り、債権者が経営破たんしたリーマン・ブラザーズの日本法人子会社だったことに従業員らが反発しました。
解雇された従業員の一部は、独自に営業を続けるとしています。(21日11:05)