藤沢雄二の“うまとと日記♪”

今月42番目のエントリーは当ブログの記念すべき通算3000記事になるのですが、リア・ディゾンの結婚よりも悲しいことをテーマに取り上げなくてはいけません。19日の秋華賞に出走予定であったポルトフィーノが賞金不足で除外になってしまいました。えっ、ポルトフィーノとムードインディゴで板挟みになっていたから、ポルトフィーノが除外になって良かったんじゃないか、って？いや、そういう次元の話ではないんだってば。
10月4日に発表のあった秋華賞の最終登録においてポルトフィーノの出走馬決定順位は20番目、フルゲートは18頭ですからこの時点では除外対象でした。賞金上位馬の全てに出走の意志があれば仕方のないことでしたが、12日の日曜日の時点で紫苑Ｓを勝って優先出走権を得ていたモエレカトリーナが脚部不安のために出走回避、まず１つ椅子が空きました。
ポルトフィーノが出走にこぎつけるためには、あともう１頭、出走を回避する馬が必要でしたがその日曜日の時点で出走順位でいけば19番目のプロヴィナージュが「どうやら回避しそうだ」という情報が流れます。月曜日に発売された某競馬週刊誌に『プロヴィナージュも回避の公算大』と出ているからには日曜日の昼間には「プロヴィナージュ回避へ」という話は競馬マスコミの間で流布していたであろうことは想像に難しくありません。そして月曜日以降のスポーツ新聞の競馬面には「プロヴィナージュ回避→ポルトフィーノ出走へ」の話は既成事実のように展開されていきました。ところが水曜日の朝になってプロヴィナージュの小島茂之調教師が「先週の段階で秋華賞を使わないとは言っていない。もともと今週追い切ってから出否を決める予定だった」と言い出したのです。
正直なところこの発言自体は正論である。プロヴィナージュの方が賞金は上なので、当然、ポルトフィーノが出走できるかどうかはプロヴィナージュの動向にかかっている。小島茂之調教師の言っていることにウソはないとしても、果たしてその状況で言うことが適切であっただろうか？遅いだろ。月曜日の朝の時点で新聞に大々的に出た時点で「ちょっと待て！」と言うべきではなかったのか？
ポルトフィーノが秋華賞に出走すれば上位人気は確実、各媒体の紙面構成はおろか追い切り後の共同会見に呼ばれるクラスの馬ですよ。もちろん売り上げもいる、いないでは大幅に違ってくる。プロヴィナージュが出走することでポルトフィーノが除外になって各方面に多大な影響が出ることは火を見るより明らか、単に賞金上位だから権利を行使するというレベルの話ではないんですよ。水曜日になって報道陣に「出走の意志がある」と言ったところでそれがファンに伝わるのは木曜日の朝なんですよ。水曜日の夕方には追い切り情報とか夕刊紙には出てくるワケだから、ファンの立場から言えば木曜日の朝にそんなことを言われても嫌がらせ以外の何物でもないですよ。
だいたい、プロヴィナージュが秋華賞の出走に相応しい戦績を残しているかというとそうは言えない。芝は１度しか走っていないとはいえラジオNIKKEI賞で９着、まあコンマ５秒差だから適性がないとは言えないかもしれない。しかし前走はダートのシリウスＳを使って最下位の16着である。それも現状では適性があると思われているダートでの成績である。仮に芝とダートでは別物だとしてもＧ�Tで最下位から一変するとは到底思えないのですが、どうでしょう？そんなにＧ�Tは甘いものではありません。もちろん「プロヴィナージュ回避」という情報が先走ったのはマスコミにももちろん非はあると思います。でもやはりそれを訂正するだけの時間は十分にあったはず。こんな状況判断のできない人が調教師をやる資格なんかないですよ。
ボクは社台の会員ではないし、どこの会員でもないけれど社台RHとサンデーレーシングの所有馬である小島茂之厩舎のグルーヴィンハイ（牡５）シャルロットノアル（牝４）クレプスキュール（牝３）オンザビート（牡２）ホーカーハンター（牡２）は転厩させるのが妥当だと思う。何か事があると某馬主がすぐ転厩騒ぎを起こすけど、いや、その気持ちはわからなくはない（爆）もちろん個人的にも来年の秋華賞までは小島茂之厩舎の馬は１円足りとも買わない。いやまあ謝罪があればその期間は縮めるかもしれないけれど、不買運動は展開します。本当はプロヴィナージュがパドックに入ってくる時と本馬場入場の時に、京都競馬場にいる方にはブーイングをやってほしいところなんです。でもボクが京都にいないし、それをしてしまうと他の馬に迷惑がかかってしまう。だから、できることといえば小島茂之厩舎の不買運動ぐらいしかありません。くだらない抵抗かもしれないけれど、納得いかない話ですから、目に見えない抗議は続けていきます。