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... 収支不足188億円 08年度県予算編成

02/01-12:27--収支不足188億円 08年度県予算編成

 岡山県の石井正弘知事は1日の定例記者会見で、08年度予算の要求額6824億円に対し、歳入が6636億円にとどまり、188億円の収支不足が見込まれることを明らかにした。不足分は特定目的基金、企業会計からの借り入れなどで補うという。  08年度の歳入見込みのうち一般財源は4860億円で、07年度当初予算比185億円減。  内訳は、県税は個人県民税や地方消費税が伸びるものの、原油高騰などの影響で法人税収が落ち込むため、2649億円で同2億円減とほぼ前年並み。地方交付税は1470億円で同25億円減、臨時財政対策債は国の地方再生対策費から岡山県に28億円が措置されたため247億円で同44億円増。  特定財源は1776億円で同121億円減。内訳は国庫支出金が753億円で同61億円減、県債は654億円で同10億円減などとなっている。  この結果、予算要求額に対する収支不足は188億円となり、07年度当初予算に比べ21億円縮小したものの、単年度のキャッシュフローは依然として苦しい状況となっている。  不足分は、特定目的基金から136億円、企業会計から40億円を借り入れるほか、有休土地の売却益10億円と、財源調整用の長期投資準備基金から2億円を充てて補うことを検討している。  石井知事は「特定目的基金からの借り入れなど臨時的歳入対策で、08年度の予算編成は何とかめどが立った。引き続き徹底した歳出削減と歳入確保の努力を行い、国に対しても必要な地方一般財源総額が確保されるよう訴えていきたい」と述べた。