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湘南大橋4車線化進む

2008年10月16日

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湘南大橋の取り付け部で始まった工事。工場で製作した橋げたをつなぎ、川面に押し出していく=平塚市千石河岸

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湘南大橋の4車線化の予想図(茅ケ崎市側から、右が新設分、県平塚土木事務所提供)

  朝夕の慢性的な渋滞が問題となっている国道134号の湘南大橋で、現在の2車線から4車線に広げる工事が本格化した。橋げたがたもとで組み立てられ、相模川の川面にせり出し始めた。全長約700メートルの橋げたが両側からつながるのは来年10月。舗装などの付帯工事を経て10年3月末に完成予定だ。橋の許容交通量の3倍近い車が押し寄せる渋滞も、今回の工事で解消すると県では期待している。

(松本健造)

  相模川の河口部にかかる湘南大橋は86年に完成し、上流にかかる国道1号の馬入橋と並び、湘南地域を東西に結ぶ役割を果たしてきた。だが、橋の手前の茅ケ崎市までは4車線なのに、同橋は2車線。交通量増大によって今や、湘南地域最大のボトルネックとなっていた。

  工事では、現在の橋と接するように上流側に2車線(上り専用)の橋が新設され、現在の橋は下り専用になる。9月から工事が本格化し、工場で分割して製作した橋げたを搬入しては、川の中の橋脚の上に伸ばしている。

  工事担当の県平塚土木事務所によると、橋の工事と並行し、橋の西方にある高浜台交差点までの約400メートルの道路区間も4車線に広げ、同交差点から北に向かう国道129号(4車線)と円滑に接続させる。道路の拡幅を含め総工費は70億円で、国と県が各2分の1を負担するという。

  同事務所によると、湘南大橋の現在の交通量は、平日で約3万5千台で、土日もほぼ同じという。同橋はもともと1日の交通量を1万2千台として設計しており、慢性的な交通渋滞は避けられない状況だった。特に夏の海水浴シーズンは激しい混雑を繰り返し、渋滞を避けようとする車が周辺の住宅街に入り込む事態も起きていた。

  4車線化について、同事務所道路都市課の山田養一課長は「車線変更もスムーズになるので、橋の許容交通量は約4万台に増える。渋滞は解消する見込み」としている。

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