井上 俊夫さん(いのうえ・としお=詩人、本名中村俊夫〈なかむら・としお〉)16日、肺炎で死去、86歳。葬儀は17日午前11時から大阪府寝屋川市中木田町25の10の自宅で。喪主は長男俊春さん。
大阪府寝屋川市生まれ。42年に徴兵され、中国で飛行師団の気象部隊に所属。戦後、中国の捕虜収容所で1年過ごし復員。57年、詩集「野にかかる虹」でH氏賞、農民詩人と評される。詩集「従軍慰安婦だったあなたへ」、エッセー「わが淀川」など。著書「八十歳の戦争論」では、軍隊生活について赤裸々につづった。06年、日本現代詩人会の先達詩人に選ばれた。