野田消費者行政担当大臣が以前、国会質問でマルチ商法の業界を擁護したとも受け取れる発言を行っていた問題です。野田大臣は17日朝の会見で、連鎖販売の業者にパーティー券16万円分を購入してもらっていたことを明らかにしました。代金は、既に返還したということです。
「きのう質問をいただいて、事務所で調べて初めてパーティー券を買ってもらった事実を知りました」(野田聖子消費者行政相)
野田大臣は17日の閣議後の会見で、日本アムウェイからパーティー券を、2002年と2003年にそれぞれ6万円分、今年4月にも4万円分の合わせて16万円分を購入してもらっていたことを明らかにしました。
調べのついた2000年以降で、日本アムウェイから政治献金は受けていないということです。
野田大臣は「アムウェイは行政処分を受けた会社ではないが、消費者行政担当大臣という今の立場で、偏った考えをもたれるのはよろしくない」として、17日午前中に代金16万円を返還しました。
一方、こうしたパーティー券の購入が、国会質問など政治活動に影響を与えたかとの質問には、強い調子で否定しました。
「質問したのはたった1回きりです。それから一切マルチ商法、連鎖販売取引に関する質問はどの委員会でもしていない。公の場所で発言もないし、議員連盟などの行動も一切とっていない」(野田聖子消費者行政相)
野田大臣はこのように述べ、大臣を辞任するつもりはないことを改めて強調しました。(17日16:44)