アジア・オセアニア

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国境紛争:カンボジア、タイ両軍、一時停戦に合意

 【バンコク藤田悟】カンボジア・タイ国境にあるヒンズー寺院遺跡「プレアビヒア」付近で15日に起きた銃撃戦を巡り、両国軍の現地司令官が16日会談し、一時停戦に合意した。しかし、国境付近でにらみ合う緊張状態は解けておらず、紛争再燃の懸念は依然強い。

 カンボジア軍によると、「停戦状態を尊重し、それぞれの駐留位置から進出しない」ことで合意し、カンボジア側が拘束していたタイ兵士10人はタイ側に引き渡された。タイ軍によると、双方が領有権を主張する国境未画定地域で両軍が共同でパトロールを行うことでも基本合意し、21日に協議するという。

 一方、タイ外務省は16日、タイ兵士2人が6日に地雷を踏んで重傷を負った事件について「新規に敷設された地雷で、タイ軍が使用したことがない種類のもの」と発表。カンボジアが新規地雷の敷設を禁じたオタワ条約に違反した疑いがあるとして、国連に調査を求める方針を示した。

 15日の銃撃戦で重傷を負ったカンボジア兵士1人が新たに死亡し、死者は3人となった。また、カンボジアに滞在するタイ人約1500人のうち、タイ外務省による退避勧告を受けて約570人が出国した。

毎日新聞 2008年10月16日 19時58分

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