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社会

裁判員確率、格差9倍 全国平均4915人に1人(10/16 02:49)

 最初の裁判員候補者名簿作成に向け、市区町村選挙管理委員会がくじで抽出した候補者リスト提出期限の15日、共同通信が昨年の裁判員裁判対象事件の起訴数などを基に、地裁本庁・支部別に裁判員(補充裁判員を含む)に選任される確率を新たに試算したところ、郡山支部を除く福島地裁本庁が2万15人に1人と最も低かった。最高は2264人に1人の函館地裁で、地域格差は約9倍に上った。全国平均は4915人に1人だった。

 支部分を本庁に含めた8月の試算で、地域格差は約5倍。本庁・支部別の今回はより実態に近いが、対象事件は地元の犯罪動向次第で増減し、選任確率も上下する。

 裁判員裁判は都道府県庁所在地と函館、旭川、釧路の地裁本庁50カ所と八王子、小倉などの支部10カ所で実施される。

 試算は裁判員6人、補充裁判員2人の想定で、8月は支部の昨年の対象事件数を本庁に含めたほか、昨年9月現在などの有権者数で算出したが、今回は新たに入手した本庁・支部別の対象事件数と、各地裁が今年9月1日までに管内選管に照会した有権者数による。

 選任確率が高いのは(1)函館地裁(2)堺支部を除く大阪地裁本庁=2507人に1人(3)千葉地裁=2917人に1人−の順。

 逆に低いのは(1)福島地裁本庁(2)秋田地裁=1万1791人に1人(3)福井地裁=1万1730人に1人−となった。

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