案の定、言語の表出が意味をゆるがすということにおいて、事実の真偽が言語でしかかたられないということに、主観情緒がさらにからまり、ものごとは、ある形式の画一性へと収束する力が働くが、
背景にあるのはかぎりないあいまいさ＝両義性が、
裁定を相互変容のなかでうみだすということだ。つまり、ポストモダン・ファシストの不可避の登場が、素朴なプロ野球観戦にまでやってきたのを、ベイスターズ・ファンの動向に感じたが、そうとうなところまできている、わたしが八百長分析者、擁護者であるかのようになっていくのだ。そういう意味の一義性にわたしは対峙しているのに、反転して了解される。
わたしが言っているのは、単純なこと、試合が八百長であるとか否かとか、個人がドーピングしているとか、そういう「善の社会基準」でもってものごとを判断することは、少なくともプロスポーツにおいては、無効だということ。なにもかもが八百長ではあるまい、ひとつのことを普遍化すると戯画になるぞといっているのであって、学校化された、大学化された貧相な知性が、いかにも事実を知ったかぶりで、ただ、社会への不信を、感動演出の領域にまで浸みこませてくる、ほっときゃいいじゃないのというだけの話なのだが、ほっとかれていないぞ、監視するぞというポストモダン・ファシストの執拗な攻撃がはじまる。
to be left alone、ほっといてくれ、という信条はかわりないが、するとなんでブログ書くのかとくるように、おまけに、おまえは哲学者か、とまでくる。どこにも、わたしの専門が「哲学だ」などと書いていないのに。わたしは、非哲学の言述を創造している。
事実を事実として、どんなにならべたところで、真実にはいきつかないし、真理とは遠い。また、言語が、どんなに真実や事実をつかもうとしても、そのあいまいさと意味の拡散はまぬかれない、そこに情緒表現が、価値裁定をともなって横行し始め、政治的なものになる。
そういうことが、末端的におきるのは、よくいえば、完全に転換期に突入したといえるが、悪く言えば、すさまじい反動にはいっている。１９８０年代ごろからどんどん形成されはじめたことが、膠着化していている。
１９６５年、パリで、フーコー、イポリット、リクール、カンギレ―ム、バデュー、らが、この「哲学の真理」問題を議論しているが、そこが自覚的な表出の切れ目であった。
ファンや観戦者は、製作者やプレーヤーをこえて、いびつに、プロ化しているのも、断片的なデータが、事実であるとされて、ファン側に所有構成されえていくからだ。情報ファシズムの到来であるが、それが象徴的には２チャンネルを創造させ、構造化さえされたのだろう。たんなる個人の、誹謗嘲笑の好き勝手ではない、その好き勝手を規制している「社会」イズムがある。
また、それを、拒否し、消去することができる、わたしの側へも技術として残しているのが情報技術だ。対話はない、相互情報交換のなかでのデータ送信・受信になる。
コメントに、コメントかえししたのも、哲学は真理をのべることができる、
という前提がない世界がありうるのだということの現在現象において
なにが起きているかを感知したかったからだが、やはり予想をこえた。清原の引退劇を感動もってみる多数がいるとともに、清原をあざわらう多数もいる。ただ、後者の「否定性」に、個人が事実を真実へと構成する、そこに真理の生産はないどころか、ネガティブに作用する全体主義化がはたらいているディスポジションになるのだということは、知り得た。そこには、社会純粋主義、アマチュアリズムの無垢主義が、正当性を主張する、清潔主義と真面目主義の合体であるファシズムがうまれている。
レーニンが、哲学や文化にたいして政治的に徹底して闘った根拠がわかるが、それもまた、スターリニズムをうみだしてしまう。この円環から脱出するのは、相手にせず、やはり３００というスケールをしっかりとつくりだすことなのだろう。
量産インダストリアリズムが、もうこういうファシズムを準備していたのだが、個電化していく消費者社会で、完全に個的な液状化をうみだして、個人があるかのように転倒している。部品修理が、真実への知の働きだという転倒の発生である。
戯画的にいえば、ファンが社会ドーピング化しているのだ。「社会」という薬漬けになっている。プロが命をかけてプレーしていることが、平準化されていく社会ドーピングだ。プロボクサーのパンチが、殺人武器になるという社会基準さえ消されていく「知」である。清原や桑田は、そういうものを、じぶんたちの野球人生で負わされさらされてきたのに、野球をつらぬいた個的プロだ。わたしは讃えたい。清原に自分が感動した、それはなんでなのか自分にはっきりさせようとした。いま、「スポーツにおけるホスピタリティ観戦」の原稿を依頼されている、それが何をこえていかねばならないのか、その素材を出してくれた、そこに礼をいう。「使うな」とはいわせない、わたしに直に攻撃してきたのだから覚悟はあるだろう、ファシストたちめ。こういうファシストは、意見の自由があるだろうと必ず主張し、相手を裁定する正当化の言述に知をはたらかせ、かつ断罪する。うようよではじめている。スポーツの場が、社会の先端性を表出しているから、わたしはそこを考えているにすぎない。
bloggingの負が見えてきた。
いま、知性や理性は、大学化された知をこえていく、それが働きうる場所を開くことだ。
ポストモダン・ファシストに典型的な在り方を解析しておこう。わたしにきたコメントである。
「９８年の横浜優勝、あれが八百長で日本一になったとする。
それが今日バレタとする。それであなたはどう思いますか
１「それでもよかった」
２「がっかりだ」
どちらですか、端的にお答えください。
違反がばれたらがっかりする、見る側は騙されてうれしいですか？」
ここには、いくつもの前提がはいっているが、
まず、わたしが八百長を支持しているないし
八百長という視座からしかものごとを考えていないという、
誤認前提から発せられている。
ＡかＢか、答えろと、答えをきめているが、
「もし」という仮定に真理が表出されるという前提がある。
そして、裁定するための問いが、自分の正当性をはかるための手段としてとられている。
自分の答えは、前もって決まって、自己正当化されている。
それは、ゆるぎない。
問いへひらかれているのではない、
「お前は」と相手に問い詰めている断罪のための問いである。
問いの形式を巧妙につかう、堕落した知性である。
そして、「今日」ばれたなら、「がっかり」かそれとも「うれしい」かと、
単純な二者択一で、解答をとじていくのも、
答えによる、裁定が自分ではきまっているからだ。
騙されるおもしろさもあれば不快もある怒りもある、
騙し自体ががいけないとはならない、自分がどう対応するか、人によってちがう、
その自由プラチックはありうる。騙されること、騙すこと、
その文化もアートさえもあるが、そこへの対応は多様である。
犯罪もありうる、娯楽もありうる。
こういう、答えが前もって決まった問い、
自己正当化のための問い、ひとつしか答えが無い問い、
こういう擬装が、ポストモダン・ファシズムの兆候である。
相手に開いているようで、最初から断罪するために閉じている。
このファシストの態度は、
「いかにスターだろうとボンズだろうとビグビーだろうと
違反をした者は断罪されなければならない。」
と、ファシストまるだしで、社会断罪、社会裁定、が決められている。
自分にはなんの権力も与えられていないのに、社会に便乗して、正義をふるうぞ、
というのだ。自分がなしえないのを十分に知っているから、ファシストになる。
裁判官であること、検事であること、原告であることが、
ひとりの人格に構成されての、単純な決定である。
（多くの学校教師が、日々していることだ。）
いや、決定をこえる処罰の正当化がなされている。
それが、きめつけでないことを、自己保守するために、
「薬物投与がなぜいけないのか、少し冷静に考えてみませんか。」
なぜいけないのか、「冷静に考えてみませんか」
と、社会の場で考えましょうと、開きを偽装する。
問いの場も答えも、自分できまっているに、民主主義的であるかのように装う。
さらに、自分の目は、大リーグまで、世界にまでひらいているぞ、
という擬制であるが、世界まで断罪するぞという完璧なファシズムである。
１部分をとりあげているだけだが、言述すべてが、
ファシスト表現形式の文脈になっている。たいしたものだ。そらおそろしい。
多様な問題がある、異なる問題がある、
そこをつらぬくある一つの本質的な形式がある、
それが言説面を構成するのだが、それはまた、多様な答えをうみだしうる。
しかし、社会善の言説に依拠しているから、多様な問いも多様な答えもない、
前もってすべてが決まっている。
しかも、それを、相手に投げつける。「お前は間違っている」と裁定するために。
事実は、いうまでもない、自分の正当化に都合のいい材料が羅列される。
自分は、知っているぞ、と正当化するのだが、断片が自己構成されていくだけだ。
事実が真実化されるために使われる、これもファシズムの特徴である。
薬物投与は、ファンを裏切るから、という社会裁定からなされているが、
選手自身が害を被る
（利益は被らない、勝つとか成績があがるとかプレーにおいつけるとか、
それにより給与があがるとか表層現象はでるが、
結果は選手自身の死にまでいたる害となるだけではない、
残された家族の悲劇にまでヨーロッパはいたっている）、
ということは排斥される。
ドーピング検査は、選手だけのためにある。
苦しさや、華麗さのために、
プロスポーツ（オリンピックももうプロだ）に立ち向うために、
自分を酷使する悲劇、それを防ぐ以外ではない。
ファンのためにあるのではない、それが本質だ。
選手のためにあるものが、一般化され、関係ないものまでが、
裁判官きどりで、断罪せよと転倒していく、それが「社会」である。
社会がゆるさないとなっていく、それがファシズムである。
真面目で清潔主義が採用されているから、
負的なものは、排除し、断罪するという一義性へと構成される。
「悪」やネガティビティが働く意味は、容認しないのだ。
カリカチュア化（論点ずらし、対象ずらし）したことにも怒りをぶつけてくる。
八百長がまちがっている、ドーピングがまちがっているなど、当たり前のことである。
それは、しかし、社会善となったとき、
一般化され、
誰にも許しがたいものだという全体主義化＝一義化がなされ、正当化され、
さらに、裁定から処罰・断罪要求にまでなっていく、代行者が支配者となっていく。
あれは八百長だぞ、ドーピングだぞと裁定していくのも、
大いなる過ちであるが、当たり前が、裁定にまでいたっているからだが、
したければしていればいい。
ここが、社会イズムにはわからないから、全体主義へとなだれこむ。
「善」だから、何をしてもいいと、
ボランタリズムがリンチにまでいたる（西部劇のテーマ）。
全体主義とは、画一主義、均質主義、一義主義、など多様なものがトータルに、
社会＝個人へ規則主導において構成されることだ。
こうしてはならないというにとどまらないで、「お前はこうせよ」とまでかかわってくる。
これを、哲学的に完成させえたのがマルクス主義、
現実化したのがスターリニズムとナチスであるが、
もちろんそんな哲学思考技術はないし、
イデオロギーもない、集団組織化もない、それがポストモダンの特徴となる。
主体は、善のみで作用する知の働かせをするのだ。
ファシズムは、自由、共和主義、正義、民主主義、そして社会主義からうみだされる。
だが、いま、社会善から生み出されるから、もっと始末が悪い。
こんな、つまらないことにまで、完璧にしみこんでいる。
あちこちに、うようよではじめている。
社会ドーピングだ、というカリカチュア化までも許さない、
と作用してくるものがある。
わたしは、対応しているのではない、いま、社会にはびこっている、
こうしたポストモダン・ファシストに足をすくわれないために、
自己確認しているだけである。
相手にはしていない。
なにが起きているかをはっきりさせているだけだ。
思考とは、行動（coduite)を思考の対象にし、その意味、その条件、
その目的について問うことを可能にし、行いに対する自由をなすことである。
自らが行うことから身を離し、それを対象として構成し、
問題として考える「動き」のことである。
そして、問題をたてる、問いをたてるとは、
「状況や文脈に限界づけられて、可能な問いとしてあらわれる、
それらの困難さに対する、オリジナルで、種別的で、
しばしば多形的な、
その差異的な局面においてときには矛盾している反応」をなすことである。
ポストモダン・ファシストの問いにはこういうことがまったくなされていないどころか、
封じられる問いを平然とたてる。
清原の引退劇に、わたしは多くの大衆のひとりとしてなぜか感動した、それがどうしてなのか、自分なりに考え対象化した、そのわたしの「好み」に関して、規範の知の形式を働かせるポストモダン・ファシストたちによるちょっかいに、解答をひとつに閉じる容認しがたい悪質な知性をみいだした。
「」内が、彼らの言である。文脈をはずしても、本質はかわりないコンテンツになっている。
悪質な知性はいかになされているか
相手を従わせるには、一つの答えしかない回路をおしつければいい。
相手を追い詰めるには、二者択一で、選択的においこんでいけばいい。
彼らは、この二つの手法をつかって、
わたしに介入してきた、あるいはわたしを使って、ブログ読者に働きかけようとしている。
「正々堂々と逃げずに公開してくださいよ」
その手にのるか、である。
それを、わたしは、非公開し、かつ削除することによって、彼らのこざかしい戦術を封じただけではない、かれらの水準をこえる手法をつかって、排除する戦略をはたらかせた。ファシストにたいする、ウェブ上でのひとつの闘い方である。わたしへの対話を偽装した知性にたいして、
わたしは、彼らを「ポストモダン・ファシスト」とよび、そこに「多様な解答がなされる可能条件」を断ち切ってみた。
「わたしたちの誰もがファシストになりうる」（フーコー）。
世間知らずの、まだ無知という場にいる学生たちの
「不能の意思」の次元（ポストモダン・ファシストの第�儀疎屐砲茲蝓�彼らは高度な次元にいる知性の形式をはたらかせるポストモダン・ファシストである（第�況疎屐法�いったい、何者であるかではなく、何事であるのか、しばし、場を開いてみて、解析してみた。
プロへの尊敬がない。
プロと対等であると思い込んでいる。
プロが隠していることを、自分は知っていると思っている。
そして、「お前より知っているぞ」という傲慢な態度で、自分の意見をおしつけてくる。さらに、低次元で「お前はこれこれだ」と決めつけ、お前はこうせいああせい、と「するな」の論法を基盤におしつけてくる。
そして、社会的に不正とされていることを代行して、断罪・処罰せよという。
これが、それぞれ、違いながら、共通している一般形式である。
こういうことを構成しているもの、これを貫いている言説の言語表現行動の形式はいったいなんであるのか？ が、こちらの問題構成になる。まず、なぜ、「奴ら」は、わたしのブログにわざわざアクセスしてくるのか？ 何をもとめているのか？ することに込められている求めているものが隠れてある。たぶん、わたしが、政治的なものの背後をよみとり、社会をななめに切って考えている、それが、プロ社会の現状にたいする批判的な考察になって時折表現される、そこに、彼らなりに不平・不満・不快を感じているプロ社会の在り方の解をみようとして、実際に、わたしのつっこみにあきたらず、同じ不満をわたしにぶつけてきているといえよう。プロ社会を斜めに見たい欲求があるのだ。だが、批判思考は、充足願望とは別次元にあある。何事にも、いらついているともいえるし、自分自身におきていることというより、自分が観ていることに満足がいかず、自分探しをするのではなく、満足を供給してくれる対象探しをしている、消費者のパッシブな行動形態である。快楽原則と現実原則とのあいだに、おりあいがつけられない典型形式である。つまり、「欠如」という、社会の本質構造を自己構造化しているため、
永久に欠如を感じ続ける生き方をしているともいえるし、
ただ、目の前の出来事に「満足したい」としているともいえるが、どちらであれ本質的に同質である。学生レベルより、確実な知性をはたらかせているが、思考形式が幼稚、対象考察が断片的、論軸が他律にしかないという、悪質な知性、貧相な知性であるが、ある根拠から構成されている形式がある。ウェッブや雑誌や新聞や噂などのデータを自分なりにくみたてて、自分の判断を持っている。主語的判断しかしていない、その確信をもっている。
「仰木監督との関係を教えてあげましょう。
病に苦しむ仰木さんが清原にラブコール
しかし清原はヤクルト入りを熱望した、そして仰木さんは亡くなってしまう。
結局オリックスしか行くところがなく行っただけ、仰木さんのために行ったのではない。葬式にも墓参りにも行っていない。売名利用しただけ、」
とこういう知性の態度になる。当時、清原が急に仰木監督をたてたことへの批判・非難があった、それを事実化し、真理化までしようという態度形態である。「教えてあげようか」という横柄な態度においては、
事実を真理へと形成する知の形式がとられている、そこに権力関係が作用してくる。だから、わたしに向かって、おまえは分かっていない、知っていない、騙されている、それどころか、哲学者として失格だという支配判断までおしつけくる。
「あなたはＴＶの演出にまんまと騙されているだけ、目を覚ましてください」
「ちょっとあなたは本当に哲学の専門家なんですか」
と、たいしたものだが、中層インテリに特有の形式である。わたしも随分となめられたものだが、中層インテリの代表は、職業的に教育システムにおいて社会構造化されているが、下層階級から離脱し、上層階級にあこがれながら、上層階級に構造的に入りこめない、「欠如」をつねにもっている存在である。経済資本的に、文化資本的にそうである。その、あり方は、少なくとも3層に現れるが、上層への憧れをもちつづける層、それをもう諦めて自分の中層に安定しようとする層、そして、下層に共感しつづけつつ自己の優位性を守る層。これが、社会そのものの代行者として、「善意」の中産階級を構成する。先進国的な社会の一般構造である。個人の心的なものは、このブロック間を移動する。
スポーツ・ファンないしスポーツ愛好者として、これが出現するとき、ある知性の形式を表現するということが、今回みえてきたことだ。相当に悪質な形式である。すでに、中途半端な専門主義大学教師によく見られる知の形式である。かならず、自分はプロであるとおもいこんで、傲慢な態度をむき出しにする「思い込み」が膠着した様態だ。その形式を解析してみよう。
基本的にプロの場を評価はしている。
プロのプレーの場は、バラエティ番組とはちがう、
独特の場であるとは認知しているが、それを選択している自分だという、自己差別化の意識をもってそうしている。
「茶番、エンタが見たければスポーツ（プロアマ含む）は見ないことをお勧めする
バラエティをみるべきだ」
所有化されているから、ああせいこうせい、とまで言ってくる。
その評価基準は、社会的に要請される目標を実現するプロである、という前提と「規範」が一般的にとられている。
打者には、3割打て、チャンスで打て、三振するな、などの一般的目標であり、投手には、ふた桁以上勝利せよ、危ない時打ち取れ、三振、アウトをとれ、四球をだすな、という一般的規範目標だ。それに、選手個人の具体数字のデータが付着されて、評価裁定を正当化する知性をたぶんもっている。つまり、結果をだせ、それがプロだという一般形式において、それがなしえないとき、社会的に断罪するという評価基準までもっている。所与の分業を、その実践目標において遂行せよ、遂行しえないものは処罰する、という形式で、これが倫理の場に拡張されていく。
評価の社会基準一般であるから、自分とプロとは、対等であるという思い込みに位置することができる。ファンがいなければプロはなりたたない、という市場原理がプロの能力と対等だというように転倒する。プロ個人成績の場と史上原理の場における、規範が共通しているから、そう構造化される。
それだけではない、社会規範を正当化のたてにとり、その規制原則に従属することが「正しい」となっている。
プロが、その個人として、素人にはなせない固有の世界を表出していることそれ自体は見ない、存在さえしない、与えられた義務をこなせ、という判断である。誰でもがなしうる判断である。個が存在したときには、否定存在として、負の実例をあげる。清原がいかにワルかという反照から、真理構成する意思がある。
それを、判断する素材を所有し、自分でゲームを観て、自分で判断し、さらにプロが固有に隠しているという界まで探り出し、「俺は知っているぞ」という態度を固定する。つまり、プロの制度を知り、そこへの「態度」まで構成しえている。それで、プロと対等である、一般ファンとは違うという、思い込みを固定する。
大学専門主義教師によくみられる、一般的な、知の所有形式であり、態度である。これらには、制度と態度との間の違いはない。規範が、その識別をなくしているからだ。これが、実際のプラチックにたいして、悪質な知の形式を働かせる。すべてを、社会規範と社会評価からみなしていく、判断遂行である。純粋判断であるとおもいこんでいる、社会判断でしかないが、そんな自覚はもうとうもっていないこれが、いま、企業にも、役所にもみられる、大学化された知性の典型的な形式である。スポーツの界におどろくほど徘徊している。プロを個的に尊重していないのだ。創造性よりも、社会基準の遂行を評価する企業形態に通底する。匿名のため、いかなる職業か年齢かなどまったくわからないが、ある知性の形式をはたらかせているゆえ、学生の形態とちがうポストモダン・ファシストの第�況疎屬箸靴討�こう。専門、プロを否定する知性をもっているが、まだ、支配する知性にまではいたっていない。
支配する形態＝第�祁疎屬�想定されるが、まだ、そこにわたしは直面していない。いずれどこかで、であうだろう。
権力関係を支配関係へと構成する、政治的な作用だ。
＜人間個人の精神がかぎりなく弱体化した時代＞というネガティブなことをこえて、不能・無能が強い意思をポジティブにもちはじめた、ポストモダン・ファシズム情況の「いま」である。
わたしは、清原の引退劇に表出する感動、それはいったいどうしてなのか、それが、「相手を美しくしてしまう」というところにあるのだろうと考えた、それだけのことに、ドーピングだ、八百長だ、騙しだ、といってくるだけでない、おまえは哲学者か、とか、「〜するな、ああせいこうせい」とまでおしつけてくる、悪質なファシスト知性である。カリカチュア化（論点ずらしと対象ずらし）に、
「こういう極端なコジツケ、論点ずらしの手法で逃げるのは止めてくださいよ」
と、ある種の真面目主義と清潔主義で対応する質である。
知性の形式でなされうる、ズラシの戯れの働きがわかっていない、
一義主義である。
これは、かなり徹底している。わたしは、プロの選手を一度たりとも批判したり否定したりしない。
プロという一線は、わたしたち素人とはまったく違う質を表出する、それは絶対的にわたしにはたどり着きえないものだから、わたしはプロ個人を尊重する。打てなくても打たれても。それを、使いえない、試合を構成できない、監督やコーチや球団マネジメントを批判する。
指導の指導が行為されていないからだ。この態度は一貫してくずしていない。かつて、2軍の日野監督はわたしに言った。この2軍選手がどんなにがんばっても、1軍で試合できるのは数人でしかない、それほどの違いの水準がある、と。2軍は2軍プロとしてのおもしろさがある。ドーピング断罪、という倫理的判断のあり方にたいして、それをカリカチュア化するうえで、「社会ドーピング」というい方をし、なにもかも、薬ヅケの世の中と戯画化したが、薬＝medicineは、いうまでもない「毒」である、
この毒が、人に役立つか人を殺すかという、分岐に「倫理」が介入してくる。
植物・動物改良、なかでも食物改良や食品が、まさに広義のドーピングであるが、役立つとともに副作用や害がでる。ただ、自然媒介による人造か、化学薬品媒介による人造か、の分岐はある。
たしかに、倫理ははたらかさねばならないが、すくなくともスポーツ選手のパワーをつけるドーピングは、これは選手を終局では破壊する、れは選手を守るということにおいてのみ禁止をはたらかせることであって、社会処罰することは別次元での社会作用だ。プロ組織機構を守ること、また純粋なスポーツ精神が守られねばならない、という規制原則でのことである。正義と権力関係とがおりなされる場である。ただ、生命判断を社会判断に従属させてはならない、ということ、ましてファンが正義ぶって許さないなどということは、正義からはほど遠い、規範的「正しさ」の権力関係代行者によるおしつけである、転倒もはなはだしい。生命に対する組織化の、その社会使用におけるメカニズムは、
社会規範原理のみによっては裁定されえない。
「いかにスターだろうとボンズだろうとビグビーだろうと違
反をした者は断罪されなければならない。」
ここには、もう選手のプレーと固有に感動しあっていた個々のファンはいない。
ファンに、社会の知の形式が入り込んでいる。
行動を統御する許可や禁止が「正しい」規則原則において機能している。
これが、今回一番みえてきたことだ。
選手を規制する社会形式をみていく知性の形式が画定されているのだ。「スポーツ精神」として許せないものが、選手の存在よりも上位に立てられて、その裁断格子によって選手は見られていく。規制原理は、組織統括を正当化し、不可欠だとつくりあげる。それが、わたしの「好み」にまで、裁断、断罪のようになされる拡張である。不快であるが被害ではない、知の形式の場がもうつくられているということの確認である。
わたしは、八百長反対、ドーピング反対である、それは当たり前だ。
選手のために反対である。
それをもって、ファンが選手の「断罪」に使う権力関係行使にも反対である、それを自分に容認しえない。
スポーツに関わる知の形式が、その対象全体、諸関係とプロセスの在り方において、ある変化がおきている、その画定と位置づけにおいて、ONとKKとでは、切れ目の在る、規制変化がおきた、そこから派生しているものごとであるのだろう。
スポーツ報知なんぞ買ったことのないわたしは、清原特集、保存版を買って、長い桑田のふりかえりに、感心、感服している。リハビリにあたった本屋敷コンディショニングコーチの在り方に感動している。なんとでもいえ、ファシストたちよ。人は、そのいうがままにまかせよ.
「感動」とは、「挑戦」する姿からうみだされてくる。
背景にあるのはかぎりないあいまいさ＝両義性が、
裁定を相互変容のなかでうみだすということだ。つまり、ポストモダン・ファシストの不可避の登場が、素朴なプロ野球観戦にまでやってきたのを、ベイスターズ・ファンの動向に感じたが、そうとうなところまできている、わたしが八百長分析者、擁護者であるかのようになっていくのだ。そういう意味の一義性にわたしは対峙しているのに、反転して了解される。
わたしが言っているのは、単純なこと、試合が八百長であるとか否かとか、個人がドーピングしているとか、そういう「善の社会基準」でもってものごとを判断することは、少なくともプロスポーツにおいては、無効だということ。なにもかもが八百長ではあるまい、ひとつのことを普遍化すると戯画になるぞといっているのであって、学校化された、大学化された貧相な知性が、いかにも事実を知ったかぶりで、ただ、社会への不信を、感動演出の領域にまで浸みこませてくる、ほっときゃいいじゃないのというだけの話なのだが、ほっとかれていないぞ、監視するぞというポストモダン・ファシストの執拗な攻撃がはじまる。
to be left alone、ほっといてくれ、という信条はかわりないが、するとなんでブログ書くのかとくるように、おまけに、おまえは哲学者か、とまでくる。どこにも、わたしの専門が「哲学だ」などと書いていないのに。わたしは、非哲学の言述を創造している。
事実を事実として、どんなにならべたところで、真実にはいきつかないし、真理とは遠い。また、言語が、どんなに真実や事実をつかもうとしても、そのあいまいさと意味の拡散はまぬかれない、そこに情緒表現が、価値裁定をともなって横行し始め、政治的なものになる。
そういうことが、末端的におきるのは、よくいえば、完全に転換期に突入したといえるが、悪く言えば、すさまじい反動にはいっている。１９８０年代ごろからどんどん形成されはじめたことが、膠着化していている。
１９６５年、パリで、フーコー、イポリット、リクール、カンギレ―ム、バデュー、らが、この「哲学の真理」問題を議論しているが、そこが自覚的な表出の切れ目であった。
ファンや観戦者は、製作者やプレーヤーをこえて、いびつに、プロ化しているのも、断片的なデータが、事実であるとされて、ファン側に所有構成されえていくからだ。情報ファシズムの到来であるが、それが象徴的には２チャンネルを創造させ、構造化さえされたのだろう。たんなる個人の、誹謗嘲笑の好き勝手ではない、その好き勝手を規制している「社会」イズムがある。
また、それを、拒否し、消去することができる、わたしの側へも技術として残しているのが情報技術だ。対話はない、相互情報交換のなかでのデータ送信・受信になる。
コメントに、コメントかえししたのも、哲学は真理をのべることができる、
という前提がない世界がありうるのだということの現在現象において
なにが起きているかを感知したかったからだが、やはり予想をこえた。清原の引退劇を感動もってみる多数がいるとともに、清原をあざわらう多数もいる。ただ、後者の「否定性」に、個人が事実を真実へと構成する、そこに真理の生産はないどころか、ネガティブに作用する全体主義化がはたらいているディスポジションになるのだということは、知り得た。そこには、社会純粋主義、アマチュアリズムの無垢主義が、正当性を主張する、清潔主義と真面目主義の合体であるファシズムがうまれている。
レーニンが、哲学や文化にたいして政治的に徹底して闘った根拠がわかるが、それもまた、スターリニズムをうみだしてしまう。この円環から脱出するのは、相手にせず、やはり３００というスケールをしっかりとつくりだすことなのだろう。
量産インダストリアリズムが、もうこういうファシズムを準備していたのだが、個電化していく消費者社会で、完全に個的な液状化をうみだして、個人があるかのように転倒している。部品修理が、真実への知の働きだという転倒の発生である。
戯画的にいえば、ファンが社会ドーピング化しているのだ。「社会」という薬漬けになっている。プロが命をかけてプレーしていることが、平準化されていく社会ドーピングだ。プロボクサーのパンチが、殺人武器になるという社会基準さえ消されていく「知」である。清原や桑田は、そういうものを、じぶんたちの野球人生で負わされさらされてきたのに、野球をつらぬいた個的プロだ。わたしは讃えたい。清原に自分が感動した、それはなんでなのか自分にはっきりさせようとした。いま、「スポーツにおけるホスピタリティ観戦」の原稿を依頼されている、それが何をこえていかねばならないのか、その素材を出してくれた、そこに礼をいう。「使うな」とはいわせない、わたしに直に攻撃してきたのだから覚悟はあるだろう、ファシストたちめ。こういうファシストは、意見の自由があるだろうと必ず主張し、相手を裁定する正当化の言述に知をはたらかせ、かつ断罪する。うようよではじめている。スポーツの場が、社会の先端性を表出しているから、わたしはそこを考えているにすぎない。
bloggingの負が見えてきた。
いま、知性や理性は、大学化された知をこえていく、それが働きうる場所を開くことだ。
ポストモダン・ファシストに典型的な在り方を解析しておこう。わたしにきたコメントである。
「９８年の横浜優勝、あれが八百長で日本一になったとする。
それが今日バレタとする。それであなたはどう思いますか
１「それでもよかった」
２「がっかりだ」
どちらですか、端的にお答えください。
違反がばれたらがっかりする、見る側は騙されてうれしいですか？」
ここには、いくつもの前提がはいっているが、
まず、わたしが八百長を支持しているないし
八百長という視座からしかものごとを考えていないという、
誤認前提から発せられている。
ＡかＢか、答えろと、答えをきめているが、
「もし」という仮定に真理が表出されるという前提がある。
そして、裁定するための問いが、自分の正当性をはかるための手段としてとられている。
自分の答えは、前もって決まって、自己正当化されている。
それは、ゆるぎない。
問いへひらかれているのではない、
「お前は」と相手に問い詰めている断罪のための問いである。
問いの形式を巧妙につかう、堕落した知性である。
そして、「今日」ばれたなら、「がっかり」かそれとも「うれしい」かと、
単純な二者択一で、解答をとじていくのも、
答えによる、裁定が自分ではきまっているからだ。
騙されるおもしろさもあれば不快もある怒りもある、
騙し自体ががいけないとはならない、自分がどう対応するか、人によってちがう、
その自由プラチックはありうる。騙されること、騙すこと、
その文化もアートさえもあるが、そこへの対応は多様である。
犯罪もありうる、娯楽もありうる。
こういう、答えが前もって決まった問い、
自己正当化のための問い、ひとつしか答えが無い問い、
こういう擬装が、ポストモダン・ファシズムの兆候である。
相手に開いているようで、最初から断罪するために閉じている。
このファシストの態度は、
「いかにスターだろうとボンズだろうとビグビーだろうと
違反をした者は断罪されなければならない。」
と、ファシストまるだしで、社会断罪、社会裁定、が決められている。
自分にはなんの権力も与えられていないのに、社会に便乗して、正義をふるうぞ、
というのだ。自分がなしえないのを十分に知っているから、ファシストになる。
裁判官であること、検事であること、原告であることが、
ひとりの人格に構成されての、単純な決定である。
（多くの学校教師が、日々していることだ。）
いや、決定をこえる処罰の正当化がなされている。
それが、きめつけでないことを、自己保守するために、
「薬物投与がなぜいけないのか、少し冷静に考えてみませんか。」
なぜいけないのか、「冷静に考えてみませんか」
と、社会の場で考えましょうと、開きを偽装する。
問いの場も答えも、自分できまっているに、民主主義的であるかのように装う。
さらに、自分の目は、大リーグまで、世界にまでひらいているぞ、
という擬制であるが、世界まで断罪するぞという完璧なファシズムである。
１部分をとりあげているだけだが、言述すべてが、
ファシスト表現形式の文脈になっている。たいしたものだ。そらおそろしい。
多様な問題がある、異なる問題がある、
そこをつらぬくある一つの本質的な形式がある、
それが言説面を構成するのだが、それはまた、多様な答えをうみだしうる。
しかし、社会善の言説に依拠しているから、多様な問いも多様な答えもない、
前もってすべてが決まっている。
しかも、それを、相手に投げつける。「お前は間違っている」と裁定するために。
事実は、いうまでもない、自分の正当化に都合のいい材料が羅列される。
自分は、知っているぞ、と正当化するのだが、断片が自己構成されていくだけだ。
事実が真実化されるために使われる、これもファシズムの特徴である。
薬物投与は、ファンを裏切るから、という社会裁定からなされているが、
選手自身が害を被る
（利益は被らない、勝つとか成績があがるとかプレーにおいつけるとか、
それにより給与があがるとか表層現象はでるが、
結果は選手自身の死にまでいたる害となるだけではない、
残された家族の悲劇にまでヨーロッパはいたっている）、
ということは排斥される。
ドーピング検査は、選手だけのためにある。
苦しさや、華麗さのために、
プロスポーツ（オリンピックももうプロだ）に立ち向うために、
自分を酷使する悲劇、それを防ぐ以外ではない。
ファンのためにあるのではない、それが本質だ。
選手のためにあるものが、一般化され、関係ないものまでが、
裁判官きどりで、断罪せよと転倒していく、それが「社会」である。
社会がゆるさないとなっていく、それがファシズムである。
真面目で清潔主義が採用されているから、
負的なものは、排除し、断罪するという一義性へと構成される。
「悪」やネガティビティが働く意味は、容認しないのだ。
カリカチュア化（論点ずらし、対象ずらし）したことにも怒りをぶつけてくる。
八百長がまちがっている、ドーピングがまちがっているなど、当たり前のことである。
それは、しかし、社会善となったとき、
一般化され、
誰にも許しがたいものだという全体主義化＝一義化がなされ、正当化され、
さらに、裁定から処罰・断罪要求にまでなっていく、代行者が支配者となっていく。
あれは八百長だぞ、ドーピングだぞと裁定していくのも、
大いなる過ちであるが、当たり前が、裁定にまでいたっているからだが、
したければしていればいい。
ここが、社会イズムにはわからないから、全体主義へとなだれこむ。
「善」だから、何をしてもいいと、
ボランタリズムがリンチにまでいたる（西部劇のテーマ）。
全体主義とは、画一主義、均質主義、一義主義、など多様なものがトータルに、
社会＝個人へ規則主導において構成されることだ。
こうしてはならないというにとどまらないで、「お前はこうせよ」とまでかかわってくる。
これを、哲学的に完成させえたのがマルクス主義、
現実化したのがスターリニズムとナチスであるが、
もちろんそんな哲学思考技術はないし、
イデオロギーもない、集団組織化もない、それがポストモダンの特徴となる。
主体は、善のみで作用する知の働かせをするのだ。
ファシズムは、自由、共和主義、正義、民主主義、そして社会主義からうみだされる。
だが、いま、社会善から生み出されるから、もっと始末が悪い。
こんな、つまらないことにまで、完璧にしみこんでいる。
あちこちに、うようよではじめている。
社会ドーピングだ、というカリカチュア化までも許さない、
と作用してくるものがある。
わたしは、対応しているのではない、いま、社会にはびこっている、
こうしたポストモダン・ファシストに足をすくわれないために、
自己確認しているだけである。
相手にはしていない。
なにが起きているかをはっきりさせているだけだ。
思考とは、行動（coduite)を思考の対象にし、その意味、その条件、
その目的について問うことを可能にし、行いに対する自由をなすことである。
自らが行うことから身を離し、それを対象として構成し、
問題として考える「動き」のことである。
そして、問題をたてる、問いをたてるとは、
「状況や文脈に限界づけられて、可能な問いとしてあらわれる、
それらの困難さに対する、オリジナルで、種別的で、
しばしば多形的な、
その差異的な局面においてときには矛盾している反応」をなすことである。
ポストモダン・ファシストの問いにはこういうことがまったくなされていないどころか、
封じられる問いを平然とたてる。
清原の引退劇に、わたしは多くの大衆のひとりとしてなぜか感動した、それがどうしてなのか、自分なりに考え対象化した、そのわたしの「好み」に関して、規範の知の形式を働かせるポストモダン・ファシストたちによるちょっかいに、解答をひとつに閉じる容認しがたい悪質な知性をみいだした。
「」内が、彼らの言である。文脈をはずしても、本質はかわりないコンテンツになっている。
悪質な知性はいかになされているか
相手を従わせるには、一つの答えしかない回路をおしつければいい。
相手を追い詰めるには、二者択一で、選択的においこんでいけばいい。
彼らは、この二つの手法をつかって、
わたしに介入してきた、あるいはわたしを使って、ブログ読者に働きかけようとしている。
「正々堂々と逃げずに公開してくださいよ」
その手にのるか、である。
それを、わたしは、非公開し、かつ削除することによって、彼らのこざかしい戦術を封じただけではない、かれらの水準をこえる手法をつかって、排除する戦略をはたらかせた。ファシストにたいする、ウェブ上でのひとつの闘い方である。わたしへの対話を偽装した知性にたいして、
わたしは、彼らを「ポストモダン・ファシスト」とよび、そこに「多様な解答がなされる可能条件」を断ち切ってみた。
「わたしたちの誰もがファシストになりうる」（フーコー）。
世間知らずの、まだ無知という場にいる学生たちの
「不能の意思」の次元（ポストモダン・ファシストの第�儀疎屐砲茲蝓�彼らは高度な次元にいる知性の形式をはたらかせるポストモダン・ファシストである（第�況疎屐法�いったい、何者であるかではなく、何事であるのか、しばし、場を開いてみて、解析してみた。
プロへの尊敬がない。
プロと対等であると思い込んでいる。
プロが隠していることを、自分は知っていると思っている。
そして、「お前より知っているぞ」という傲慢な態度で、自分の意見をおしつけてくる。さらに、低次元で「お前はこれこれだ」と決めつけ、お前はこうせいああせい、と「するな」の論法を基盤におしつけてくる。
そして、社会的に不正とされていることを代行して、断罪・処罰せよという。
これが、それぞれ、違いながら、共通している一般形式である。
こういうことを構成しているもの、これを貫いている言説の言語表現行動の形式はいったいなんであるのか？ が、こちらの問題構成になる。まず、なぜ、「奴ら」は、わたしのブログにわざわざアクセスしてくるのか？ 何をもとめているのか？ することに込められている求めているものが隠れてある。たぶん、わたしが、政治的なものの背後をよみとり、社会をななめに切って考えている、それが、プロ社会の現状にたいする批判的な考察になって時折表現される、そこに、彼らなりに不平・不満・不快を感じているプロ社会の在り方の解をみようとして、実際に、わたしのつっこみにあきたらず、同じ不満をわたしにぶつけてきているといえよう。プロ社会を斜めに見たい欲求があるのだ。だが、批判思考は、充足願望とは別次元にあある。何事にも、いらついているともいえるし、自分自身におきていることというより、自分が観ていることに満足がいかず、自分探しをするのではなく、満足を供給してくれる対象探しをしている、消費者のパッシブな行動形態である。快楽原則と現実原則とのあいだに、おりあいがつけられない典型形式である。つまり、「欠如」という、社会の本質構造を自己構造化しているため、
永久に欠如を感じ続ける生き方をしているともいえるし、
ただ、目の前の出来事に「満足したい」としているともいえるが、どちらであれ本質的に同質である。学生レベルより、確実な知性をはたらかせているが、思考形式が幼稚、対象考察が断片的、論軸が他律にしかないという、悪質な知性、貧相な知性であるが、ある根拠から構成されている形式がある。ウェッブや雑誌や新聞や噂などのデータを自分なりにくみたてて、自分の判断を持っている。主語的判断しかしていない、その確信をもっている。
「仰木監督との関係を教えてあげましょう。
病に苦しむ仰木さんが清原にラブコール
しかし清原はヤクルト入りを熱望した、そして仰木さんは亡くなってしまう。
結局オリックスしか行くところがなく行っただけ、仰木さんのために行ったのではない。葬式にも墓参りにも行っていない。売名利用しただけ、」
とこういう知性の態度になる。当時、清原が急に仰木監督をたてたことへの批判・非難があった、それを事実化し、真理化までしようという態度形態である。「教えてあげようか」という横柄な態度においては、
事実を真理へと形成する知の形式がとられている、そこに権力関係が作用してくる。だから、わたしに向かって、おまえは分かっていない、知っていない、騙されている、それどころか、哲学者として失格だという支配判断までおしつけくる。
「あなたはＴＶの演出にまんまと騙されているだけ、目を覚ましてください」
「ちょっとあなたは本当に哲学の専門家なんですか」
と、たいしたものだが、中層インテリに特有の形式である。わたしも随分となめられたものだが、中層インテリの代表は、職業的に教育システムにおいて社会構造化されているが、下層階級から離脱し、上層階級にあこがれながら、上層階級に構造的に入りこめない、「欠如」をつねにもっている存在である。経済資本的に、文化資本的にそうである。その、あり方は、少なくとも3層に現れるが、上層への憧れをもちつづける層、それをもう諦めて自分の中層に安定しようとする層、そして、下層に共感しつづけつつ自己の優位性を守る層。これが、社会そのものの代行者として、「善意」の中産階級を構成する。先進国的な社会の一般構造である。個人の心的なものは、このブロック間を移動する。
スポーツ・ファンないしスポーツ愛好者として、これが出現するとき、ある知性の形式を表現するということが、今回みえてきたことだ。相当に悪質な形式である。すでに、中途半端な専門主義大学教師によく見られる知の形式である。かならず、自分はプロであるとおもいこんで、傲慢な態度をむき出しにする「思い込み」が膠着した様態だ。その形式を解析してみよう。
基本的にプロの場を評価はしている。
プロのプレーの場は、バラエティ番組とはちがう、
独特の場であるとは認知しているが、それを選択している自分だという、自己差別化の意識をもってそうしている。
「茶番、エンタが見たければスポーツ（プロアマ含む）は見ないことをお勧めする
バラエティをみるべきだ」
所有化されているから、ああせいこうせい、とまで言ってくる。
その評価基準は、社会的に要請される目標を実現するプロである、という前提と「規範」が一般的にとられている。
打者には、3割打て、チャンスで打て、三振するな、などの一般的目標であり、投手には、ふた桁以上勝利せよ、危ない時打ち取れ、三振、アウトをとれ、四球をだすな、という一般的規範目標だ。それに、選手個人の具体数字のデータが付着されて、評価裁定を正当化する知性をたぶんもっている。つまり、結果をだせ、それがプロだという一般形式において、それがなしえないとき、社会的に断罪するという評価基準までもっている。所与の分業を、その実践目標において遂行せよ、遂行しえないものは処罰する、という形式で、これが倫理の場に拡張されていく。
評価の社会基準一般であるから、自分とプロとは、対等であるという思い込みに位置することができる。ファンがいなければプロはなりたたない、という市場原理がプロの能力と対等だというように転倒する。プロ個人成績の場と史上原理の場における、規範が共通しているから、そう構造化される。
それだけではない、社会規範を正当化のたてにとり、その規制原則に従属することが「正しい」となっている。
プロが、その個人として、素人にはなせない固有の世界を表出していることそれ自体は見ない、存在さえしない、与えられた義務をこなせ、という判断である。誰でもがなしうる判断である。個が存在したときには、否定存在として、負の実例をあげる。清原がいかにワルかという反照から、真理構成する意思がある。
それを、判断する素材を所有し、自分でゲームを観て、自分で判断し、さらにプロが固有に隠しているという界まで探り出し、「俺は知っているぞ」という態度を固定する。つまり、プロの制度を知り、そこへの「態度」まで構成しえている。それで、プロと対等である、一般ファンとは違うという、思い込みを固定する。
大学専門主義教師によくみられる、一般的な、知の所有形式であり、態度である。これらには、制度と態度との間の違いはない。規範が、その識別をなくしているからだ。これが、実際のプラチックにたいして、悪質な知の形式を働かせる。すべてを、社会規範と社会評価からみなしていく、判断遂行である。純粋判断であるとおもいこんでいる、社会判断でしかないが、そんな自覚はもうとうもっていないこれが、いま、企業にも、役所にもみられる、大学化された知性の典型的な形式である。スポーツの界におどろくほど徘徊している。プロを個的に尊重していないのだ。創造性よりも、社会基準の遂行を評価する企業形態に通底する。匿名のため、いかなる職業か年齢かなどまったくわからないが、ある知性の形式をはたらかせているゆえ、学生の形態とちがうポストモダン・ファシストの第�況疎屬箸靴討�こう。専門、プロを否定する知性をもっているが、まだ、支配する知性にまではいたっていない。
支配する形態＝第�祁疎屬�想定されるが、まだ、そこにわたしは直面していない。いずれどこかで、であうだろう。
権力関係を支配関係へと構成する、政治的な作用だ。
＜人間個人の精神がかぎりなく弱体化した時代＞というネガティブなことをこえて、不能・無能が強い意思をポジティブにもちはじめた、ポストモダン・ファシズム情況の「いま」である。
わたしは、清原の引退劇に表出する感動、それはいったいどうしてなのか、それが、「相手を美しくしてしまう」というところにあるのだろうと考えた、それだけのことに、ドーピングだ、八百長だ、騙しだ、といってくるだけでない、おまえは哲学者か、とか、「〜するな、ああせいこうせい」とまでおしつけてくる、悪質なファシスト知性である。カリカチュア化（論点ずらしと対象ずらし）に、
「こういう極端なコジツケ、論点ずらしの手法で逃げるのは止めてくださいよ」
と、ある種の真面目主義と清潔主義で対応する質である。
知性の形式でなされうる、ズラシの戯れの働きがわかっていない、
一義主義である。
これは、かなり徹底している。わたしは、プロの選手を一度たりとも批判したり否定したりしない。
プロという一線は、わたしたち素人とはまったく違う質を表出する、それは絶対的にわたしにはたどり着きえないものだから、わたしはプロ個人を尊重する。打てなくても打たれても。それを、使いえない、試合を構成できない、監督やコーチや球団マネジメントを批判する。
指導の指導が行為されていないからだ。この態度は一貫してくずしていない。かつて、2軍の日野監督はわたしに言った。この2軍選手がどんなにがんばっても、1軍で試合できるのは数人でしかない、それほどの違いの水準がある、と。2軍は2軍プロとしてのおもしろさがある。ドーピング断罪、という倫理的判断のあり方にたいして、それをカリカチュア化するうえで、「社会ドーピング」というい方をし、なにもかも、薬ヅケの世の中と戯画化したが、薬＝medicineは、いうまでもない「毒」である、
この毒が、人に役立つか人を殺すかという、分岐に「倫理」が介入してくる。
植物・動物改良、なかでも食物改良や食品が、まさに広義のドーピングであるが、役立つとともに副作用や害がでる。ただ、自然媒介による人造か、化学薬品媒介による人造か、の分岐はある。
たしかに、倫理ははたらかさねばならないが、すくなくともスポーツ選手のパワーをつけるドーピングは、これは選手を終局では破壊する、れは選手を守るということにおいてのみ禁止をはたらかせることであって、社会処罰することは別次元での社会作用だ。プロ組織機構を守ること、また純粋なスポーツ精神が守られねばならない、という規制原則でのことである。正義と権力関係とがおりなされる場である。ただ、生命判断を社会判断に従属させてはならない、ということ、ましてファンが正義ぶって許さないなどということは、正義からはほど遠い、規範的「正しさ」の権力関係代行者によるおしつけである、転倒もはなはだしい。生命に対する組織化の、その社会使用におけるメカニズムは、
社会規範原理のみによっては裁定されえない。
「いかにスターだろうとボンズだろうとビグビーだろうと違
反をした者は断罪されなければならない。」
ここには、もう選手のプレーと固有に感動しあっていた個々のファンはいない。
ファンに、社会の知の形式が入り込んでいる。
行動を統御する許可や禁止が「正しい」規則原則において機能している。
これが、今回一番みえてきたことだ。
選手を規制する社会形式をみていく知性の形式が画定されているのだ。「スポーツ精神」として許せないものが、選手の存在よりも上位に立てられて、その裁断格子によって選手は見られていく。規制原理は、組織統括を正当化し、不可欠だとつくりあげる。それが、わたしの「好み」にまで、裁断、断罪のようになされる拡張である。不快であるが被害ではない、知の形式の場がもうつくられているということの確認である。
わたしは、八百長反対、ドーピング反対である、それは当たり前だ。
選手のために反対である。
それをもって、ファンが選手の「断罪」に使う権力関係行使にも反対である、それを自分に容認しえない。
スポーツに関わる知の形式が、その対象全体、諸関係とプロセスの在り方において、ある変化がおきている、その画定と位置づけにおいて、ONとKKとでは、切れ目の在る、規制変化がおきた、そこから派生しているものごとであるのだろう。
スポーツ報知なんぞ買ったことのないわたしは、清原特集、保存版を買って、長い桑田のふりかえりに、感心、感服している。リハビリにあたった本屋敷コンディショニングコーチの在り方に感動している。なんとでもいえ、ファシストたちよ。人は、そのいうがままにまかせよ.
「感動」とは、「挑戦」する姿からうみだされてくる。