衆議院の解散・総選挙は一体いつになるのか。出口が見えない与野党の探り合いの中、勝利のカギは女性票にあるとして、民主党は女性だけの新たなプロジェクトをスタートさせました。
「10年で59兆円使って、道路造るなんてすごくおかしいでしょ」「硬直してるよね」「人口減ってるのにね」(おばあのお茶の間井戸端会議にて)
おばあちゃんの原宿・巣鴨に、自ら「おばあ」と名乗る民主党の女性議員が、市民とのお茶飲み場をオープンさせました。民主党の秘策、「女性キャラバン」の一環です。
「女性パワーが日本を変える。まさにその時代だ」(民主党 鳩山由紀夫幹事長)
女性キャラバンは、去年の参議院選挙で民主党躍進の原動力となった、女性議員22人によって結成。女性目玉候補が出馬する注目区へ応援演説に向かうなど、1人でも多い女性議員の当選を目指します。
「本当に女性が集まって力を預けていただけるので、本当に心強く感じています」(東京17区民主党から立候補予定 早川久美子氏)
東京17区からは知名度のある自民党・平沢勝栄議員のほか、共産党から新井杉生氏も立候補予定です。
「山は動いた」(社会党 土井たか子委員長【当時】)
女性の大躍進がブームを巻き起こしたのが、20年前の「マドンナ旋風」です。宇野総理の女性問題などで女性の怒りが自民党に向かう中、土井たか子委員長率いる当時の社会党は議席数を2倍以上に伸ばし、次の年の衆議院選挙でも勢いは止まりませんでした。
「“マドンナ”がいつの間にか、“おばあ”になっちゃいましたけども」(民主党 岡崎トミ子参院議員)
当時を知る岡崎トミ子議員は、あの頃と同じ風を今、感じるといいます。
「あのときはリクルート事件、それに消費税アップの問題があって、家計が直撃される問題があったんですよね。今も物価高で、給料が上がらなくて、ありとあらゆるものが家計を直撃してるという面は、女性たちの怒りは同じようにあるわけです」(民主党 岡崎トミ子参院議員)
Q.山は動きますか?
「山は動かします!」
3年前の郵政選挙は自民党が大勝したのも、いわゆる「刺客」と呼ばれた女性の活躍がありました。お株を奪ったともいえる民主党の戦略に、与党はどうでるのか。女性票の獲得合戦はすでに始まっています。(13日16:53)