G7行動計画を支持、日本は外準活用の支援表明=IMFC

2008年 10月 12日 15:18 JST
 
記事を印刷する |

 [ワシントン 12日 ロイター] 国際通貨金融委員会(IMFC)が11日ワシントンで開かれ、前日の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の公的資金注入を柱とする「行動計画」を強く支持する、との声明を発表した。

 また、中川昭一財務兼金融相は、金融危機に対応するため日本の外貨準備を活用して資金面で支援する考えを表明した。

 IMFCは、G7が前日発表した5項目の行動計画を強く支持すると発表した。同時に、国際通貨基金(IMF)に対し、国際金融の安定を回復、維持するため、必要な多国間協力を促進するという中核的な使命があると指摘。加盟国の資金ニーズを満たすための相当の資源を迅速に提供できるようにすることや、危機への強い対応を議論、発展させるための取り組み強化を要請した。

 中川財務・金融相は演説で、1990年代に日本が不良債権処理で公的資金を注入した効果を強調するとともに、金融危機には的確な措置を遅れずに講ずることで負の連鎖を断ち切ることができるとの考えを述べた。また、アジア通貨危機でのIMFの対応を、マイナス面の方が大きかったなどと批判。そのうえで、足元の金融危機ではIMFが主導的な役割を果たし、資金が足りなければ日本の外貨準備を活用して混乱の安定化を図りたいとの意思を表明した。

 日銀によると、IMFCは、IMF(国際通貨基金)総務会の諮問機関としての役割を強化することを目的に創設。国際通貨金融制度の運営のほか、同制度を揺るがす危機への対応策などについて、IMF総務会に報告・勧告するのが主な役割。

 
 
Photo

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ

ロイターオンライン調査