児童買春の温床ともされる「出会い喫茶」を規制する京都府青少年健全育成条例改正案が10日、府議会で全会一致で可決された。府によると、こうした条例が可決されたのは全国初という。11月中に施行される。
出会い喫茶は、店内で女性を男性に実質的に紹介し、男性が女性と店外で交際できるのが特徴。未成年の女性も入店し、各地で児童買春事件が起きるなど社会問題化している。
改正条例では、学校や保育所などから200メートル内での営業や広告物掲示を禁止し、営業の事前届け出を義務づけた。18歳未満の青少年の入店や勧誘も禁止し、違反した場合は府が営業停止を命じることもできる。
京都府以外では、神奈川県で同趣旨の条例が14日にも成立するほか、大阪府、北海道でも条例制定を検討中だ。警察庁によると、07年12月現在、全国で77店の出会い喫茶が確認されている。