ニュース: スポーツ RSS feed
【記者ブログ】連覇・原こそ、WBC監督にふさわしいって… 清水満
巨人が32度目の優勝を決めた。原監督が神宮の杜で8度宙にに舞った…。
「すごい選手たちですね。伝説を創った。本当に、凄い選手たち…。途中、ファンが離れていくこともあったが、選手のお陰でここまでこれた…。選手のお陰…」
原監督の優勝インタビューだったが、“特出”すべきは、選手を称えることである。そこがいい。原は通算5年目の監督生活で3度の優勝をしている。しかも、日本一にも輝いている。WBCの監督としての資質、資格は十分に備えていると思う。そう、“偉そうな監督”より、ずっといい。
「やるのは選手なんだ。いかにその力を引き出すか…」とは第1回、世界一監督の王さんの言葉であるが、原監督には、いまのままでその資格っていうか、資質十分得あることが、優勝して、ふと出た言葉が証明している。
この夜の試合、グライシンガーが安定度抜群だった。九回に2アウトまで投げさせた。完投が十分に出来る状態だったが、クローザーのクルーンに託す。1人だけでも、彼のプライドを守る。ゲームセット後、そして優勝が決まった後に、それぞれの選手と“ハグ”する。出番がなかったキャプテン格の高橋由とも“ハグ”…。
スキンシップという極めて基本的なことだが、てらい泣く出来る監督こそ、原のよさではないか。
「選手たちは凄い…」
マジでこう話せる監督こそ、WBCにふさわしいって思うのであるが…。現役監督? 前回の王さんだってそうだった。妙に、くどいようだが、“目立つ監督”はいらない。スタンドプレーもいらない。そうそ、巨人の監督や、コーチ達がずっと悩んでファームで調整させていた選手を、「オレなら、一週間で立て直す」なんて、ジャイアンツの首脳陣のに失礼なことを言うような人って、どうかな?
WBCはまだ先である。とりあえず、原安徳にはクライマックス、頑張って欲しい。選手を称える、いまの流儀で…。
<2008/10/10 21:53>
▼「清水満」の記者ブログ<清水 満の エン・スポのツボ> http://shimizum.iza.ne.jp/blog/