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人・さいたま:独協大地域と子どもリーガルサービスセンター長・野村武司さん /埼玉

 ◇子供の訴え、すくい上げる

 「いじめ、暴力、虐待、学校や家庭での人間関係。子供や、子供にかかわる大人からの相談を丸ごと何でも引き受け、解決のために支援する。それが私たちの仕事です」。独協大学法科大学院(草加市学園町)の付属機関として昨年4月に設立以来、変わらぬセンターの基本姿勢をそう語る。ポイントは「丸ごと何でも」にある。「法律相談に限定すると、本当に悩み、どうしていいか分からない人たちの声が届かなくなる。特に子供からの訴えをすくい上げるためにも、『敷居』はできるだけ低くしたいのです」

 センター長として専任2、非常勤4のスタッフ計6人を率いる。電話や面談で相談を受け、「子供にとって何が最善か」を前提に問題を整理し、家庭訪問や関係機関との調整、話し合いへの同行もする。法的支援が必要になれば、併設された「独協地域と子ども法律事務所」と連携するが、「白黒の決着をつけることが目的ではない。例えばいじめの問題。被害者の子も加害者の子も、その町で暮らし続けなければならない。ならば、関係修復のために何ができるかを一緒に考えよう。それが私たちのスタンスです」。草加市や児童相談所、文教大学大学院臨床心理学専攻、独協医科大学越谷病院などとのネットワークづくりも着々と進めている。

 研究者としては行政法などが専門だが、子供の権利に関する法制度に詳しく、自治体の子供の権利条例策定にもかかわってきた。その経験から「子供にかかわる紛争では、大人の都合で一方的に裁断せず、子供の声にきちんと耳を傾けることが大事」との信念を持つ。「子供の未来を守るための生きたネットワーク。その『埼玉モデル』を構築したい」と意欲を燃やす。【平野幸治】

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 ■人物略歴

 ◇のむら・たけし

 神奈川県出身。東京都立大学博士課程などを経て04年から独協大学法科大学院教授。弁護士。48歳。同センターの電話相談は月・水・金の午前10時~午後8時(電話048・946・1771)。

毎日新聞 2008年10月8日 地方版

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