毎日新聞低俗記事事件関連メモ その5 2008年10月9日

・毎日新聞会長にして新聞協会会長の北村正任氏は00年6月〜01年6月の英文毎日の担当役員

毎日新聞は6月28日に低俗記事事件の責任者4名を処分(後に2人追加処分)。デジタルメディア担当役員
だった朝比奈豊氏(6月25日付で社長に昇進)は役員報酬10%を1ヶ月返上とされた。低俗記事は紙媒体時代の
90年代から既に乱発されており、ネット記事に限っても90年代後半から配信されていた。にもかかわらず、毎日
新聞は朝比奈氏以前の担当役員を処分はおろか公表すらしていないので調べてみた。

参照したのは毎日新聞が2002年に刊行した「『毎日』の3世紀 新聞が見つめた激流130年」という社史。
これの別巻には、創刊以来の局長職以上の役職員を列記した「歴代役職員録」が掲載されている。P342〜345
には役員の担務が掲載されており、以下の画像の通り、北村正任氏が00年6月27日から01年6月26日まで、
英文毎日担当と電波・メディア担当を兼務している。

 
 「『毎日』の3世紀 新聞が見つめた激流130年」別巻P344より

英文毎日が紙媒体とネット配信の両方で大量の低俗記事を垂れ流していた時期(注1)に、北村氏はそれに対し
監督責任を負う二つの役職にあった。

新聞協会はご立派な新聞倫理綱領を掲げておきながら、毎日新聞低俗記事事件に対して、これまで全く見て
見ぬふり。もともと新聞協会は規制にはことあるごとに反対し権利を声高に主張する一方で、新聞の不祥事には
だんまりを決め込んでいる団体だが、そのうえトップたる会長が大量の低俗記事垂れ流しを放置していた
監督責任者とあっては、まともな動きなど期待できるわけがない。

ちなみに新聞協会前会長は朝日新聞の箱島信一氏で、朝日記者の虚偽取材メモ事件が原因で辞任。
2ヶ月後に北村氏が会長に就任した(注2)。

 
  「『毎日』の3世紀 新聞が見つめた激流130年」別巻P346より

 
 「『毎日』の3世紀 新聞が見つめた激流130年」別巻P347より
 

上の画像のように社史に掲載されている02年までの役職員のうち、英文毎日の監督責任者にあたる人物を
以下に列記する。WaiWaiが始まったのは89年10月だが、開始当初は悪質な低俗記事はなかった(らしい)
ので、とりあえず既に悪質な低俗記事が大量に掲載されていた90年代半ば以降に限って抜粋。

  【役員の担務】
  ◆英文毎日担当
   95.6.23〜98.6.25 斎藤明 *社長、会長を経て現相談役
   98.6.25〜00.6.27 木戸湊 *専務取締役を経て現ジャーナリスト
   00.6.27〜01.6.26 北村正任 *現会長にして新聞協会会長

  ◆電波・メディア担当
   96.6.26〜00.6.27 竹内宏二
   00.6.27〜01.6.26 北村正任 *現会長にして新聞協会会長
  ◆総合メディア担当
   2001.6.26〜? 山本進 *常務取締役を経て現スポーツニッポン社長

  ◆メディア事業局長
   94.4.1〜99.4.1 竹内宏二
  ◆総合メディア事業局長
   99.4.1〜04.6 渡辺良行 *現常務取締役。08年7月20日に役員報酬20%(1カ月)返上の処分を受けた

  ◆英文毎日局長
   92.9.1〜97.3.31 滝本道生
   97.4.1〜99.3.31 中島健一郎 *常務取締役を経て現ジャーナリスト
  ◆英文毎日本部長
   99.4.1〜99.6.22 中島健一郎 *常務取締役を経て現ジャーナリスト


注1:英文毎日は01年4月に紙媒体を廃止し、初めてネット上での記事配信を始めたのだと
    誤解している記述をたまに見かけるが、英文毎日は紙媒体のあった90年代から既に
    ネット上での記事配信を始めている。01年3月31日に紙媒体が廃止され、記事はネット
    配信に一本化された。

注2:以下が北村氏の新聞協会会長就任時の記事。氏のコメントに注目。

 新聞協会会長に北村氏 毎日新聞社長
  社団法人日本新聞協会は14日、東京都内で理事会と臨時会員総会を開き、会長を辞任した朝日新聞社の
 前社長で相談役の箱島信一氏の後任に北村正任毎日新聞社社長を選任した。任期は同日から2007年6月まで。
  同協会会長は箱島氏が朝日新聞記者による虚偽の取材メモ問題で今年10月21日に辞任し、空席となっていた。
  北村氏は記者会見で、朝日記者らの不祥事について「してはいけないのは誰でも分かっている。起こさない条件
 づくりをやらなければいけない」と指摘した。
 インターネットの普及などによる若年層の新聞離れでは「必ずしも悲観していない。信頼できる情報があるのが分かれば、
 状況を変えられるのではないか」と述べた。

 2005/12/14 09:23 【共同通信】


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