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2008年10月7日
株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)は、動画や音楽を再生、インターネットに接続できるヘッドホン型映像再生装置、メディア ポート「UP(ユー・ピー)」を発売します。この製品は、ディスプレー、ヘッドホン、モバイルAVプレーヤー、Wi-Fi通信機能などの機能を一体化した世界初の製品です。
「UP」を装着することにより、さまざまな場所でいつでも手軽に、高品質の映像と音楽を楽しむことができます。ラインアップは高機能タイプの「UP300x」とベーシックタイプの「UP300」の2タイプです。
また、ニコンは「UP」の発売にあわせて、コンテンツ配信サービス「UPLINK(ユー・ピー・リンク)」を新たに開始します。なお、「UP」はオンライン店舗(UPSTORE http://www.upstore.jp/)のみでの販売となります。
●主な特長
●発売概要
商品名 | メディア ポート「UP300x」、「UP300」 |
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価格 (UPSTOREでの販売価格) |
「UP300x」 69,800円(消費税込み) 「UP300」 59,800円(消費税込み) |
初回予約開始日 | 2008年10月15日 |
初回予約分出荷時期 | 2008年12月中旬予定 |
●開発の背景
近年、デジタル機器の普及により映像や音楽の楽しみ方は大きく変わりつつあります。これまでデジタルカメラをはじめ、高品質の映像を手軽に楽しめるようさまざまな製品を開発してきたニコンは、時間に追われる現代人にとって、ちょっとした余白時間に映像や音楽情報に触れられることで、時間の価値を高められる可能性があることに着目し、いつでも気軽に高品質の映像と音楽が楽しめる製品を開発しました。
ニコンが開発した「UP」は、映像や音楽の再生、通信、メモリー、電源など必要な機能を一体化した完結型で、これまでのモバイル機器にはなかった世界初の製品となります。多機能にもかかわらず、従来の密閉型ヘッドホンと同等のサイズ、重量を実現しています。
ディスプレー部には、ニコン独自の新開発光学系を採用し高画質な映像再生を実現しました。加えて高音質スピーカー、優れた操作性、高級感のあるデザインを追求しました。
ニコンがこれまで蓄積してきた光学技術、デジタル画像技術に、オーディオ、ネットサービスといった新たな技術を結合させた新ジャンルの製品となります。
●「UP」のネーミング
ニコンは世界初のこの製品を「UP(ユー・ピー)」と名づけました。これは、Universal Port、Ultimate Player、U(your)Partner、U(your)Pleasure、U(your)Powerなど、この製品の多くの性能やさまざまな方向性を表現する言葉の頭文字をとったものです。これまでに存在しなかった新ジャンルの製品として、「UP」というシンプルながら存在感のある製品名としました。
●実体験スペース「UPLAB」
「UP」を体験できるタッチ&トライスペース「UPLAB(ユー・ピー・ラボ)」を、10月8日~12月7日の期間中、表参道ヒルズ本館地下3階イベントスペースPE43に設置します。
また、10月8日からプレミアムアウトレット土岐、神戸三田、御殿場のニコンダイレクトストア各店、ニコンプラザ銀座、新宿、大阪に体験コーナーを設置する予定です。
●専用サイト「UP」、「UPLAB」、「UPSTORE」
「UP」の発表にあわせて、新たに複数のサイトを開設します。
●特長の詳細
ディスプレー部には、液晶表示部、バックライト、液晶表示を拡大する新開発の光学系を搭載しています。ニコンがこれまで培ってきた一眼レフカメラのファインダーや眼鏡レンズの技術とノウハウが生かされています。小型軽量ながら、ゆがみのないクリアで美しい画像をお楽しみいただけます。
スピーカーの外側に操作系を集中させ、片手での操作を可能としました。中心のダイヤルと、その周囲のリングボタンで構成しています。リングボタンに触ると画面内でその機能の色が変化するので、簡単に目的の操作ができます。どなたでもすぐに慣れるインターフェースです。
●「UPLINK」のサービスについて
製品の出荷時期に合わせて、「UP」のユーザー向けにさまざまなコンテンツが視聴できる
「UPLINK」サービスを開始します。
「UP」本体、コンテンツ配信サーバー「UPLINK」、パソコン用ソフト「UPlink」からなるサービスで、コンテンツをテーマごとのチャンネル形式で配信します。
・パソコン用ソフトウェア「UPlink」
「UPLINK」サービスを利用するために必要なパソコン用ソフトです。UPdownloadやUPstreamで配信されるさまざまな番組を選択したり、ダウンロードしたコンテンツやポッドキャストの管理機能、「UP」本体の各種設定などを行えます。
また、サーバーからのダウンロードやハードウェア「UP」への転送といったわずらわしい処理を、設定した時刻に自動的に行えます。
「UPlink」のトップ画面
・UPdownload
パソコン用ソフト「UPlink」を使ってサーバーからパソコンに、あるいは「UP」本体にコンテンツをダウンロードできます。また、パソコンと「UP」本体の間でコンテンツの入れ替えを行うことも可能です。
・UPstream
「UP」のWi-Fi通信機能を使って無線LAN環境下で、サーバーからコンテンツ を取得・再生することができます。「UP」のメモリー空き容量に左右されることなく、最新のコンテンツを楽しむことができます。
・チャンネル感覚で簡単に選択できる
「UPLINK」サービスでは、さまざまなジャンルのコンテンツを簡単に選択できます。見たいコンテンツがあれば、テレビのチャンネルを選ぶように番号を選択します。また、把握しやすい数に抑えたチャンネルで、番組サービスを行います。チャンネルは、音楽プロモーションビデオやエンターテイメント情報から、語学教材などの自己啓発に役立つものまで多様に揃えています。
●メディア ポート「UP300x」、「UP300」の主な仕様
型式 | ヘッドホン型映像再生機器 |
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型番 | UP300 / UP300x |
表示 | LCD 0.44 型 透過型LCOS、640 x 480 x 3 画素、1677 万色 |
レンズ | 密着複層型DOEレンズ 対角約24° |
スピーカーユニット | 密閉ダイナミック型 再生周波数帯域3~25,000Hz |
入力端子 | マルチコネクター端子 |
記憶媒体 | 内蔵フラッシュメモリ: 4 GB(UP300)/ 8GB(UP300x) ※1 |
対応フォーマット | 動画:MPEG1、MPEG2、WMV9 (DRM10 対応) 音声:MP3※2、WMA9 (DRM10 対応)、AAC※2 静止画:JPEG その他:SWF(Flash Player 7 相当対応) |
インターフェース | Hi-Speed USB |
無線LAN | 通信規格:802.11b/g、到達距離:20m( 見通し距離) ※3 |
AV入力(UP300x) | 映像:NTSC 1Vp-p 75 Ω 音声:500mVrms 47k Ω |
ウェブブラウザー | HTML: HTML4.01、フレーム対応、 JavaScript、 Flash:Ver.7 |
電源 | 単3形充電式ニッケル水素電池2本、 単3形アルカリ電池2本、 単3形リチウム電池2本 |
連続再生時間 | 動画:約120分※4 音楽:約270分※5 |
動作環境 | 使用温度:0~40℃ 使用湿度:85% 以下( 結露しないこと) |
質量(重さ) | 約385g(付属の電池を含む) |
付属品 | USBケーブルUC-UP1、三洋電機製単3形エネループ(HR-3UTG)2 本、 バッテリーチャージャーNC-MDR02、ソフトケースSC-UP1、 アングルリミッターAL-UP1 |