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批判こそ愛国「君が代不起立・処分取消訴訟」傍聴報告

ひらのゆきこ2008/10/09
10月6日(月)午後1時10分より東京地裁で、卒業式等の君が代斉唱不起立で停職処分を受けた根津公子さんと河原井純子さんの「停職処分取消訴訟」の口頭弁論がありました。約3時間半にわたって行われた証人尋問は、教育に対する公権力の介入の違法性について、教育法学者の市川須美子さんが証言しました。
日本 裁判 NA_テーマ2

批判こそ愛国「君が代不起立・処分取消訴訟」傍聴報告 | <center>報告会の様子</center>
報告会の様子
 10月6日(月)午後1時10分より東京地裁で、卒業式等の君が代斉唱不起立で停職処分を受けた根津公子さんと河原井純子さんの「停職処分取消訴訟」の口頭弁論がありました。

 卒業式等の君が代斉唱不起立で、これまで根津さんは10回、河原井さんは7回、停職処分等の処分を受けています。今回の裁判は、06年度の処分に対するもので、現在、証人尋問が行われています。この日も、原告側証人2名による証人尋問が行われました。

 いつもと同じように、今回も大勢の人たちが傍聴にきていました。満席のため、裁判を傍聴できなかった人たちもたくさんいました。出席者は、裁判官3名(中西茂裁判長、松本真裁判官、荒谷謙介裁判官)、原告側6名(原告2名、原告代理人4名)、被告側(都教委)4名、傍聴人50名以上。

 約3時間半にわたって行われた証人尋問は、教育に対する公権力の介入の違法性について、教育法学者の市川須美子さんが証言しました。また、「戦争は教室から始まる」という本の著者で、軍国少女であった元教員の北村小夜さんは、自らの体験を語り、戦争中の終身の教科書と「心のノート」の類似性を指摘し、国が誤った方向に進もうとしているときに批判をすることこそが愛国であることを強く訴えました。

市川須美子さん「教育に対する不当介入は憲法違反」

 最初に、市川須美子さんが証言をしました。主尋問では、教育の自由についての観点から、最高裁の判例などに即し、10.23通達の違法性などについての質問がありました。

 市川さんは、教師が君が代斉唱不規律で停職処分を受けたことについて、教育に対する権力の介入という点で、これまでのどの裁判より深刻であり、強化された権力介入であると述べ、ピアノ裁判の最高裁判決は、憲法19条だけで判断したものであり、教育の自由の侵害に関わる本件の裁判の先例とはなり得ない、との判断を示しました。

 最高裁学テ判決については、国民の教育権と国家の教育権についてはいずれも全面的に採用できないとされ、教育に関しては、子どもの学習権が一番大事であるとの判断を示した判決内容であったと説明しました。

 本件に対する強制による権力的介入の特徴については、具体的な教育活動に対する介入であり、学校活動である学校行事に対し、国旗掲揚、国歌斉唱を一様に義務付け、式次第を命令し、教職員の服装などまで指示している10.23通達が「教育内容の具体的介入といわずしてなんというか」と述べ、直接的権力介入があることを強調しました。

 最高裁学テ判決では、子どもの学習権と人格権の観点から、子どもが自由な独立した人権として成長することを妨げることは、憲法26条と13条からも許されない、との判断を示しており、教師の教育の自由についても、一定の範囲で存在を認めていると語りました。

 本来、学校行事というのは、子どもと教師が中心となり、父母や地域住民が作り上げていくものであり、そのあり方に即したやり方を一切認めないのが、国旗掲揚・国歌斉唱を義務付けた10.23通達の内容であるとしたうえで、フロア形式での卒業式や入学式の否定など、これまでの学校活動が否定されたことが大きな問題であることを指摘しました。

 日の丸・君が代については歴史的背景があり、アジア諸国はもとより、日本国内にあっても議論があり、歴史的負の側面があることを考えたとき、国家のシンボルである日の丸を掲揚し、君が代斉唱を一律に強制するのは、公権力が国家への肯定を強制する行為であり、ナチスドイツの「ハイルヒットラー」と同じように、国家に対する忠誠の意味を持つことを指摘しました。
 
 多くの国民は国旗・国歌について受容しているが、強制については否定的な見解が多く、まだ自我が確立していない子どもに強制することは、子どもの自由な人権の育成に対する侵害であり、教師を通して子どもが強制に従わなければ不利益を被ることを植え付けることは、子どもが自由に判断することを妨げることであるとの見解を示しました。

 自分自身が舞台装置になることを拒否し、教師の名において公権力が一定の思想を植え付けることを拒否する教師が処分をされているのを見て、子どもたちは、命令に逆らうと教師でさえ懲戒処分をされるのだ、という処世術を学ぶ。また、本当は立ちたくないが、自分が立たないと先生が処分されるので仕方なく起立する子どもたちもいる。

 無言の圧迫による強制によって、子どもの起立、不起立が制約されることについて、公権力の内容も審査されるべきであることを指摘したうえで、10.23通達が、憲法23条、26条、及び教育基本法に違反していることを強調しました。

 懲戒処分に縛られて唯々諾々と教育ロボットに追い込まれ、教育者としての自己の使命を裏切ることは、教師の人格の崩壊につながることであり、40秒であっても信念を貫かざるを得ないことや、起立せざるを得ない教員も、自分の人格を切り刻み、切り刻まれ、追い込まれている、と述べ、厳しい状況に追い込まれてる教師の現状を訴えました。

 1人でも集団の群れから外れた人がいたら寄り添うのが教師であり、教師の人権を保つために不起立にならざるを得ない、と述べ、自分の判断でやっていいというメッセージが不起立には込められていると語りました。

 不起立を繰り返していることについては、教師であり続けるために自分の生身の体をさらし、教育ロボットになれと言われてもなれない心からの叫びであり、表現であると語りました。懲戒処分に追い込まれてもそれを貫いているのは教師の誠実さの表れであり、教師にとって必要な不器用さであるとして、原告らの行動に理解を求めました。

 市川さんは、未履修問題についての文科省の処分が公文書偽造という重大な犯罪行為であったにもかかわらず、厳しい処分となっていないことを指摘し、教師の良心に従い、たった40秒の不起立で重い処分が下されるのはあまりに落差がありすぎ、不公平であるとして、文科省の対応を厳しく批判しました。

 市川さんの主尋問が終盤に差し掛かったとき、中西裁判長が、傍聴席に対し、「眠い人がいれば外に出てください。眠り声が聞こえてきます」と注意を与えました。傍聴席の最前列に座っていた筆者は、中西裁判長がときどき居眠りをしているのを見ていたので、その注意をそのまま中西裁判長にも与えたいと思いながら、裁判官のみなさんは自分たちも見られているということを理解する必要があるとの感想を持ちました。

 最後に、弁護人が、この裁判についての感想を求めると、市川さんは、次のように述べました。

 「最初、(根津さんと河原井さんに対し)エキセントリックな先生方との印象を持っていました。お二人の陳述書を読み、教育実践で子どもを大事にする教育をしていることが読み取れました。不起立は子どもに寄り添った教育実践の延長で行われており、繰り返されていることは止むを得ないと思いました。不起立を貫くことは良心の静かな意志を示したものであり、これで過重な処分はおかしい。子どものため、子どもに寄り添った教師を教壇から追い出すのは正当性がないと思います」

 反対尋問では、被告代理人から、主として最高裁のピアノ裁判の判決に対する証人の認識についての質問がありました。被告代理人は、教師は自分がその考えに与しなければダーウィンの進化論や社会のルールを守ることなども教えなくてもいいのか、などと故意に問題を矮小化するような質問を繰り返していました。どんな質問に対しても丁寧な答弁をしていた市川さんも、「なにを目的として質問をしているのかわからない」と逆に質問をする一幕もありました。

 反対尋問が終わったあと、中西裁判長が質問しました。中西裁判長は、教師の人格が壊れ、教師自身が崩れる、ということを証人は言ったが、それは、主観的なものか、と質問しました。市川さんは、「主観なものであり、それはいじめと同じ」と答えました。

 また、進化論を信じていなくても進化論を教えなければならないとすれば、日の丸・君が代を否定している教師も同じではいないかという質問に対しては、一つの見解だけでなく、ほかの考え方がある場合、その異なる見解についても教えることができる自由があることが必要であるとの見解を示しました。

批判こそ愛国「君が代不起立・処分取消訴訟」傍聴報告 | 第三期国定教科書修身小1(1918-1933)。忠実な日本人になる道筋が示されている。最初の文字は「天皇陛下万歳」。「心のノート」にも徳目としてほぼ同じ道筋が描かれている。修身が悦論的であったのに対し、「心のノート」は河合隼雄氏らによって誘導しながら「一人一人の児童生徒が道徳的価値を自ら求め、自覚していくよう」仕組まれている(北村小夜さんの資料より)
第三期国定教科書修身小1(1918-1933)。忠実な日本人になる道筋が示されている。最初の文字は「天皇陛下万歳」。「心のノート」にも徳目としてほぼ同じ道筋が描かれている。修身が悦論的であったのに対し、「心のノート」は河合隼雄氏らによって誘導しながら「一人一人の児童生徒が道徳的価値を自ら求め、自覚していくよう」仕組まれている(北村小夜さんの資料より)
北村小夜さん「批判こそ愛国」

 次に、北村小夜さんの証人尋問がありました。北村さんは、養護学校の教員になった経緯や、戦争中の学校教育のことなどについて証言しました。

 1932年、北村さんが小学校に上がる直前、上海事変における爆弾三勇士の武勇をたたえる旗行列があったそうです。三勇士は北村さんが生まれた久留米市の工兵隊から出兵しており、当日北村さんも小旗をもって行列に参加しました。旗を配ってくれた町内会の世話役のおじさんが北村さんを高く掲げてくれ、上から見る旗の波はきれいで、「すっかり日の丸が好きになりました」と語りました。

 2年生の冬、現天皇が生まれ、翌春、皇太子誕生を祝う会があり、北村さんたち生徒は、北原白秋作詞、中山晋平作曲「皇太子様お生まれになった」に合わせて日の丸の旗をもって踊ったそうです。以来、北村さんは、「天皇陛下一直線です」と語りました。

 日本が米英に宣戦布告して間もなく、美術の教師に「鬼畜米英撃滅」のポスターを描いてくるようにと言われた北村さんは、台所でお母さんが肉引器で大豆かなにかを引いているのを見て、これだと思い、画用紙の上半分に大きく憎いルーズベルトとチャーチルの似顔絵を描き、体を小さく描いて肉引器の中に入れ、下から血や肉が滴り落ちるように仕上げ、我ながらうまくできたと悦に入りながら翌朝早く登校して美術の教師に渡したそうです。

 ところが、教師は一瞥しただけでももとのようにくるりとまいて戻し、再び北村さんの顔を見ようとしなかったそうです。このときの教員の態度について北村さんは、「教員は自分の意に染まないことには最小限の協力しかしないことで自分に忠実に生きた人だと思うが、教師であるために十分国策の伝導をしていることを知っていた。せめてこのとき、これは人道に反する、と言ってくれたら私のその後の生き方は変わっていたかもしれない」と述懐しました。

 北村さんは、ボーイフレンドが「この世で会えなかったら靖国で会いましょう」と言い残して海軍予備学生になったことから、自分も京城の日本赤十字社救護看護婦養成所に入ったことや、朝鮮の毎日は皇国臣民の誓詞を唱えることから始まったことや、土地も言葉も名前も奪われた朝鮮の人たちの思いを、当時は理解できなかったことなどについて語りました。

 当時は修身が首位教科で、全ての教科が修身的であり、全ての教科が教育勅語の実践編だった述べ、「天皇陛下のお治めになるありがたい国に生まれたのだから忠義を尽くさなければならない、そのためにいい子でいなければならないというものでした」と語りました。

 北村さんは、02年に配布され、使用が義務付けられている国定道徳教材の「心のノート」は、同様の趣旨でいい子を示し、国威をあげた人を見習って「わが国を愛しその発展を願う」国民の育成を目指している、と指摘しました。配布直後に行われた文科省の配布状況調査では、盲・聾・養護学校及び特殊学校は対象から外されており、「障害者は愛国者になれないということでしょうか」と皮肉を込めて批判しました。

 北村さんは、現状がきわめて危機的な状況にあることや、根津さんと河原井さんがなぜ不起立をせざるを得ないのか、その理由について次のように訴えました。

 「いま、私たちは後退りを続けています。この事態が戦前です。私たちを教えてくれた先生たちもすべてが戦争推進者ではありませんでした。しかし、疑問や抵抗を示す人はいませんでした。態度に示さなければ推進者の役割を果たします。だから私は軍国少女になり戦争をし、天皇ために青春を費やし、まだ取り戻せていません。原告らはその愚を繰り返すまいと異議を申し立てています。国が進む方向を誤りかねないときは批判こそ愛国です」

批判こそ愛国「君が代不起立・処分取消訴訟」傍聴報告 | <center>国定道徳教材「心のノート」(02年〜)(北村小夜さんの資料より)</center>
国定道徳教材「心のノート」(02年〜)(北村小夜さんの資料より)
報告会

 報告会では、弁護団が今日の裁判についての報告をしたあと、根津さんと河原井さんが発言をしました。約60名の参加者が弁護士会館のロビーで熱心に耳を傾けていました。

 河原井さんは、今回の証人尋問について「心強い証言」と述べ、市川さんと北村さんに対する感謝の意を表しました。河原井さんは、10.23通達が出てきたとき、組合がストをしなかったことについて北村さんが厳しく批判したことに言及しながら、この問題に対する組合の対応に問題があることを指摘しました。

 また、34年間の教員生活で大切にしてきたこととして、2つのメッセージがあると述べ、1つ目は「どんなときもイエスかノーを言い合うこと」、2つ目は「自分らしく生きていくことを模索すること」だと語りました。そのことを「こころとからだの学習」など通じて実践してきたが、(証人の)2人はそれを理論的にきちんとまとめて証言してくれたと、重ねて感謝の意を示しました。

 次回行われる本人尋問では、「教師活動の中の不起立は、私の教育実践であるということを裁判所に伝えたい」と語りました。

 根津さんは、04年より06年の状況がさらに厳しくなっていることを強く感じたと述べ、状況が刻々と変化し、ものすごいスピードで変わっていることを実感していると語りました。

 今日の2人の証人尋問については、市川さんは自分が言いたいことを全部話してくれたと述べ、北村さんのお話は体験者としての立場から説得力のある内容であったと述べ、感謝の気持ちを伝えました。本人尋問では、教師が置かれている状況や、学問の自由が必要であることを、裁判所に訴えたい、と語りました。

◇ ◇ ◇

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[38063] 削除基準が不明確なJANJAN編集部の方針とは断固戦うぞ!!
名前:新井秦基
日時:2008/10/09 23:07
JANJAN読者が喜びそうな学生運動スタイルのタイトルにしてみました。

削除されるような箇所はないと考えておりますので、何度でも投稿しなおします。ご了承ください。

----------------------------------
>本来、学校行事というのは、子どもと教師が中心となり、
>父母や地域住民が作り上げていくものであり、そのあり
>方に即したやり方を一切認めないのが、国旗掲揚・国歌
>斉唱を義務付けた10.23通達の内容であるとしたうえ
>で、フロア形式での卒業式や入学式の否定など、これま
>での学校活動が否定されたことが大きな問題であること
>を指摘しました。


教室という密室で、子供と教師が対等に自分の考えを述
べて主体的に何かを作り上げていくことは難しいでしょ
う。


次の記事をお読みください。


>2、「戦争のできる国造り」を目指す「憲法」「教育基本
>法」改悪、反動的な教育改革、教科書検定による教育内容
>や教育実践などに対する不当な介入、干渉、弾圧に反対し
>て、教職員の団結を強化すること。日教組とともに、多文
>化・多民族が共生できる平和と人権の教育を進めて、真実
>を貫き平和を求める歴史教育実践をいっそう強めること。

朝鮮新報9月17日の記事より
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2008/05/0805j0917-00002.htm


朝鮮総連の機関紙、朝鮮新報の最近の記事です。
ご存知の通り、朝鮮総連は在日朝鮮人により構成される団体
ですが、独立性は乏しく、ほぼ北朝鮮と一体になった主張を
しております。
日教組は、「国家権力の介入を許すな」とは言うものの、外
国の介入は大歓迎のようですね。
このような思想を持った教師は依然として存在しております
が、このような教師が子供達と一緒に学校行事を作り上げる
ことが果たして許されるのでしょうか。また、そのような教
師に子供達が異を唱えることができるのか。
甚だ疑問です。


また、日教組・朝鮮総連=北朝鮮のみならず、公立学校の教
師には共産党・社会党の支持者が多数おります。彼らが「自
己の信念」に基づき自由に教育を行ったらどうなるか。
その結果、卒業式で日の丸を燃やしたり、生徒に着席を命じ
たりする教師が出てきたわけです。このような長年にわたる
特定イデオロギーによる学校行事の私物化という混乱を解決
するため、国旗掲揚国歌斉唱の義務付けを行ったわけです。


そもそも日本は民主主義国家ですから、国家権力とは国民の
意思の反映であります。北朝鮮や中国のように、国民の意思
とは無関係な一部の者による独裁体制ではありません。
国旗国歌に反対する教育関係者はとかく「権力の介入を許す
な」と声高に叫びますが、「本来、学校行事というのは、子
どもと教師が中心となり、父母や地域住民が作り上げていく
ものであり」という理念の具現化は、選挙を通じた権力の行
使によるべきではないでしょうか。この意味では、有権者に
対して国旗国歌の取り扱いをアピールして、自らの主張に沿
った政治家を選出し、教育政策に反映させるのが民主主義国
家における正当なあり方です。自分達の主張が世間に受け入
れられないからといって、現場の公務員が勝手にサボタージュ
するなど言語道断です。
しかも、子供達や保護者には、教師を選択する自由はありま
せん。「学校に自由を」とおっしゃるならば、生徒や保護者
にも日教組や共産主義者を拒否する自由を認めるべきです。
選挙を通じた教育政策の選択が担保されておらず、特定イデ
オロギーによる学校教育が支配されている現状こそが異常で
す。



>日の丸・君が代については歴史的背景があり、アジア諸国は
>もとより、日本国内にあっても議論があり、歴史的負の側面
>があることを考えたとき、国家のシンボルである日の丸を掲
>揚し、君が代斉唱を一律に強制するのは、公権力が国家への
>肯定を強制する行為であり、ナチスドイツの「ハイルヒット
>ラー」と同じように、国家に対する忠誠の意味を持つことを
>指摘しました。


こういう思想信条を持つことは自由ですが、これを有権者にア
ピールして国旗国歌に反対する政治家を選ぶべきです。教師が
「個人的に嫌いだから従わない」では成熟した民主主義国家の
公務員とは呼べません。

なお、この手の論調で頻出する「アジア諸国」ですが、事実上、
韓国・北朝鮮・中国の三カ国に過ぎないことを指摘しておきま
す(余談ですが、インドネシアの独立記念日には、インドネシ
ア人の男女二人と日本軍の格好をしたインドネシア人の三人で
国旗を掲揚することも付け加えておきます)。



>多くの国民は国旗・国歌について受容しているが、強制につい
>ては否定的な見解が多く、まだ自我が確立していない子どもに
>強制することは、子どもの自由な人権の育成に対する侵害であ
>り、教師を通して子どもが強制に従わなければ不利益を被るこ
>とを植え付けることは、子どもが自由に判断することを妨げる
>ことであるとの見解を示しました。


「まだ自我が確立していない子ども」なのに、何で「子どもと教
師が中心になり学校行事を作り上げていく」と言えるのでしょう
か。矛盾してますね。
また、「強制については否定的な見解が多く」とのことですが、
どのような調査に基づいた認識なのか、またここでいう「強制」
とは何を意味するのか不明です。
更に、教師自身の問題を子どもに転嫁するのは卑怯なやり方です。
保護者は既に、選挙権の行使を通じて教育政策の選択を行ってお
ります。「教師を通して子どもが強制に従わなければ不利益を被
ることを植え付けることは、子どもが自由に判断することを妨げ
ることである」かどうかを判断するのは、保護者であり教師では
ありません。「学校で卒業式や入学式における式典のあり方を学
ばせて欲しい」と考えている保護者はどうすればいいのでしょう
か。教師の言うことには黙って従えということでしょうか。これ
こそ、強制に他ならないと思いますが。



>土地も言葉も名前も奪われた朝鮮の人たちの思いを、当時は理解
>できなかったことなどについて語りました。


日本統治前の朝鮮は一部の両班が小作農を搾取する封建社会であ
り土地所有概念が存在しなかったこと、ハングルを広めたのは朝鮮
総督府であり朝鮮語の授業もあったこと、創氏改名=朝鮮名の禁止
ではないことを指摘しておきます。


>国が進む方向を誤りかねないときは批判こそ愛国です


それは大変結構なんですが、その声が有権者に受け入れられないか
らといって勝手に行動してはいけません。


繰り返しますが、日本は民主主義国家なのですから、公立学校の運
営に不満があるなら一有権者として選挙権の行使を通じて教育政策
に反映させるのが筋です。自分の希望しない結果となったからとい
って好き勝手に行動する自由はありません。
日教組=北朝鮮や共産党社民党などのイデオロギーを持つ教師が公
立学校に潜り込み、これらのイデオロギーを生徒に刷り込みを行っ
ている現状は、教育政策の民意の反映が担保されていないという点
において非民主的であり、非常に問題があります。
[返信する]
[38054] 公務員が現場で勝手に行動してはいけません
名前:新井秦基
日時:2008/10/09 20:00
>本来、学校行事というのは、子どもと教師が中心となり、
>父母や地域住民が作り上げていくものであり、そのあり
>方に即したやり方を一切認めないのが、国旗掲揚・国歌
>斉唱を義務付けた10.23通達の内容であるとしたうえ
>で、フロア形式での卒業式や入学式の否定など、これま
>での学校活動が否定されたことが大きな問題であること
>を指摘しました。


教室という密室で、子供と教師が対等に自分の考えを述
べて主体的に何かを作り上げていくことは難しいでしょ
う。



【この箇所は、ご意見板利用規定3に基づき削除しました(編集部)】
[返信する]

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