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ラミレスが「父親」と慕うフィリーズ指揮官 2人の関係は?

2008年10月9日 (木) 15:05 MAJOR.JP

【フィラデルフィア8日=Anthony DiComo / MLB.com】1993年夏、21歳のマニー・ラミレス外野手がリムジンで古びた球場にやって来た。クリーブランド・インディアンス傘下の3Aの本拠地だ。

 チームを率いていたのはチャーリー・マニエル監督。3Aに昇格したばかりのラミレスは新しい指揮官に、表に待たせてあるリムジンの代金を請求した。それが2人の出会いだった。

 打撃練習に現れたラミレスのスイングはあまりに平凡で、マニエル監督は「ほかに見る選手がいるから」とため息をついた。ところが、3Aの試合に初出場したラミレスは、いきなり2本塁打。マニエル監督は違う意味で、「もうあいつを見る必要はないな」と言った。

 ラミレスは同シーズンにメジャー昇格。翌94年にはマニエル監督もメジャーの打撃コーチとなり、ラミレスがチームを去る2000年まで師弟関係が続いた。意外なことに、2人の間には友情も芽生えた。

 ラミレスはマニエル監督を「おれにとって、父親みたいなもの」と言う。マニエル監督も「彼は時々、理解できないことをするが、仲良くなれば必ず好きになる」と断言し、「息子のような存在だ」と語った。そんな2人が、ロサンゼルス・ドジャースの主砲、フィラデルフィア・フィリーズの指揮官という立場で、9日(日本時間10日)からナ・リーグの優勝を懸けて戦う。

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