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ノーベル化学賞・下村先輩を誇りに…大阪・住吉高

校内放送を聞き、下村さんのノーベル賞受賞を喜ぶ総合科学科3年の生徒たち(9日午前8時40分、大阪市阿倍野区の住吉高校で)=森田昌孝撮影

 地道な研究を粘り強く続け、ノーベル化学賞の受賞が決まった米ボストン大名誉教授の下村脩さん(80)。吉報から一夜明けた9日、若き日の下村さんが通った学校の後輩たちは、興奮さめやらぬ様子で偉業をたたえた。原爆が投下された長崎の郊外から科学の道に入るなど、研究者としてのスタートが恵まれていたとは言えない下村さんの栄冠は、若い世代を勇気づけた。

 下村さんが在籍した旧制住吉中学校の後身、大阪府立住吉高校(大阪市阿倍野区)では9日午前8時30分から、中野悦次校長が校内放送で快挙を報告、教室の生徒からは拍手がわいた。

 中野校長は下村さんの業績を紹介、「下村さんは『難しくてもやり遂げることが大切』と話しています。その言葉を心に勉強に取り組んで下さい」と生徒を激励。理系大学進学を目指す3年、岡本慎太郎さん(17)は「大先輩を誇りに思います。目標というには大きい存在ですが、励みにしたい」と笑顔で話し、生物担当の榎阪昭則教諭(46)は「緑色蛍光たんぱく質は、高校でも使う身近な実験ツール。まさか同窓生の発見だったなんて」と興奮した様子だった。

2008年10月9日  読売新聞)

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