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【ノーベル物理学賞】南部理論がわかる?! 大阪市立科学館「磁石のテーブル」
南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(87)が提唱する理論を理解できる展示装置が、大阪市北区の市立科学館にある。
同館4階にある「磁石のテーブル」。南部さんの「対称性の自発的破れ」の考え方を平易に説明したもので、直径約1メートルの円卓状のテーブルに1000個の磁石が敷き詰められている。
磁石は本来1個であれば北の方角を向くが、個数が増えると、すべての磁石が同じ方向を向こうする力が働き、北以外に向いてしまう場合がある。これが対称性の破れだという。
同17年には南部さんもこの装置を見学。「巧みに工夫されている」と感心していたという。
装置を企画した同館学芸員、斎藤吉彦さん(52)は「南部さんは私たち物理を研究する人間にとっては神様のような人。もっと早く受賞しても不思議ではなかった」と、自分のことのように喜んでいた。
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